ウズラ鳴く!?-日光
「鶉鳴く」は、和歌では故郷の枕詞です。それだけ昔は多い鳥で、江戸時代の江戸では鶉狩が行われていた記録があります。名前も形も知られている鳥に関わらず、減少著しい鳥の一つです。かなりベテランのバードウォッチャーでもウズラを見た、聞いた例は少ないでしょう。私自身、足元から飛び立ったという出会いが2回あるだけです。
日光で、お気に入りの森に行くために、車を降りたとたん、ウズラの鳴き声が聞こえました。慌てて録音機を取り出して録音。しばらくして、この近くでニワトリを飼っている家があることを思い出しました。同じ方向から、ニワトリの声も聞こえます。声のするほうに行くと、籠に入れられたウズラが1羽いました。残念ながら鳴いていたのは、飼われていたウズラでした。
ウズラは、ときどきしか鳴かないので森に入っている数時間の間、録音機を置いておきました。森の中の家なので、ウズラが自然のなかで鳴いている雰囲気の音に録れました。YAMAHA W24で録音、ボリュームのアップ、1,000Hz以下のノイズの軽減を行っています。
「japanese_quail170516_0946e.mp3」をダウンロード
かなり、間を詰めています。こんな頻度では鳴きません。
歌では、枕詞のウズラのいる故郷は草深いと続きます。ウズラの生息環境は、草原であると同時にウズラ自体、隠れていることが多いのでなかなか姿を見せてくれません。ただ、繁殖期にはこの鳴き声で良く鳴くはずです。姿の出会いより、声による発見のほうが多い鳥のはずです。この声をおぼえておけば、ウズラの発見につながることと思います。
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