パナXS-455にタスカムTM-2Xを装着-その2
実際に録音をしてみました。日光霧降高原で、DR-44WLと並べて置きました。XS-445のタイマー設定は、午前3時30分~6時30分の3時間です。TM-2Xは、コンデンサーマイクなのでXS-445から電気が供給されていますので、録音機側のバッテリの消耗が心配でした。しかし、録音機のバッテリのマークは一コマも減ることはなく、3時間は余裕で録音できました。
サンプル音源をアップしておきます。いずれも切り出しただけで、ノイズの軽減やリダクションはかけていません。アップするためにmp3に変換しているだけです。
キビタキなどの小鳥たちのさえずりが始まったばかりの時間、フクロウの低い声が入っていました。
「180516ural_owl.mp3」をダウンロード
続いて、エゾムシクイの高い声です。
「180518sakhalin_leafwarbler.mp3」をダウンロード
いちばんにぎやかそうなコーラスの部分です。センダイムシクイ、ミソサザイ、アカハラ、ウグイス、コマドリ、ビンズイ、エゾムシクイなどが鳴いています。
「TM-2X180516chorus.mp3」をダウンロード
いずれも問題なく、いちだんと艶のある音に録れている印象があります。DR-44WLの記事でも同じ場所で録音した音源をアップしていますが、その違いはわからないでしょう。大きなスピーカーやヘッドフォーンで聞き比べると違いがわかるレベルだと思います。
重要なのは、XS-445単体に比べて、音が大きく録れます。ただ、これはXS-445なしとの比較ができないことと、波形で比べてるとノイズが大きい場合があって、比較するのがとても難しいです。とりあえずの策として、YAMAHA W24と比べて見ました。同じ所に並べて置き、同じ部分を波形で表示させて音の大きさを比較してみました。
波形のほとんどがシジュウカラのさえずり、バックでクロツグミが鳴いている状況です。
YAMAHA W24単体です。
XS-455+TM-2Xです。
見やすくするためにモノラルに変換しています。W24より大きな音で録れていることがわかると思います。TM-2X付きのいちばん音の大きいところでは-15dbを超えています。YAMAHA W24では-21ですから、かなり音が大きく録れていることになります。dbは対数ですから、数値以上に違いがあるでよろしいかと思います。
XS-455などタイマー録音ができるICレコーダーで、より良い音を録りたいと考えた場合、TM-2Xはおすすめです。また、本来の一眼レフに装着して動画撮影をする機会があるのならば、より有効な機種であると思いました。
2018年6月12日現在の価格コムの最安値は、Amazonの10,082円です。ご参考までに。
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