アリの巣がありました-長時間録音の失敗
東京地方は1週間、強風が吹きまくり、まったくフィールドワークができませんでした。そのため、今シーズン録音した音源の整理をしています。
今シーズンは、新しい機種の試し録り2機種があり、なかなか良い音が録れました。新機種の試し録りは、霧降高原で行っています。霧降道路の際に置いて録音します。最初は、木の枝にしばり付けたりしましたが、地面に近い方が風の影響を受けることが少ないので、地面に置くことにしています。
霧降道路は2車線でカーブが多いので、途中で車を止めることができる場所は限られています。少なくとも100mは直線のところ、あるいは車を縁石に乗り上げさせ少しでもスペースをあけて止められるところでないと危険です。標高が1,400m以上で、このような条件で録音機を置くことができるのはわずか2ヶ所しかありません。それでも、下り車線のため、かなりのスピードで車が下ってくるので、急いで録音機を置かなくてはなりません。先日は、数10mしか視界のない濃霧の中でしたので、なおさら急いでおきました。
録音機はあらかじめ稼働させておいて、さっと置きます。この間のタスカムのDR-44WLの試用では、置くときアリがたくさんいるのがわかりました。でも、アリの立てる音なんてたいしたことはないだろうと思って置いてしまいました。また、夜や早朝の温度の低いときには、活動しないだろうと思っていたのです。ところが、録音機のそばで活動するアリの立てる音は思いの他、大きく入ってしまいました。
「ant180515-DR-44WL.mp3」をダウンロード
「ガサゴソ」という音です。この音源の部分は午前2時頃です。アリは、なんと夜中も働いていたのです。低音なのでカットは可能ですが、この音を削除するとカッコウの鳴き声も消えてしまいました。これからは、録音機の稼働の確認だけでなくアリの巣がないかの確認も必要と、長時間録音の注意事項に書き加えておきます。
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