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2018年9月 9日 (日)

ドバトの幼鳥の鳴き声

 考えてみれば、今から25年前の1993年にドバトが以前住んでいたマンションのベランダで巣を作ったときに録音をしておくべきでした。
 このとき、卵から雛がふ化するのに19日間、巣立つまで34日間、合計53日間もあったのですから録っておくべきでした。当時のメモには「親鳥が来ると雛は『ピーピー』と鳴く」と書いてあります。ドバトの鳴き声は、低い声です。多く鳥は、親鳥の声が低くかったり濁っていても、雛は高い声で鳴く傾向があります。ドバトも同じだと、言うことができるチャンスだったですが、録音し損ねました。
 本日、家の前でドバトの親子がいました。やはり近くのマンションで巣を作っていたのでしょう。まだ頭に羽毛がなく巣立ったばかりに見える幼鳥が、さかんに親鳥を追いかけて鳴いていました。25年前に取り損ねた音を録れると思ったのですが、買い物に出たところなので録音機は持っていません。スマホでの録音です。
 GALAXY-S5 ACTIVE、アプリ「PCM録音」で録音。48kHz/16bit、モノラルです。3,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

「rockdoveCK20180909.mp3」をダウンロード

 本郷通り沿いで、車も人も通るなかでの録音です。幼鳥が鳴きノイズの少ないところを残して、さらに低音を大幅にカットして編集しました。幼鳥の声は「ピーッ」と一度上がって最後が下がる、念を押しているような鳴き声に聞こえます。
  親鳥の鳴き声は、200~800Hzです。私たちの声と同じ高さにあります。しかし、幼鳥の鳴き声は、3,000~6,000Hzに音の中心があって、倍音は10,000Hzを超えています。小鳥の鳴き声の領域です。それも高めです。
 森林性の小鳥は、親鳥とのコミュニケーションに障害物があっても通過して行く高い声で鳴く傾向があると思います。森林性以外の鳥、たとえばカルガモの雛も高い声で鳴くので、障害物の有無は関係ないかもしれません。ドバトもその例のひとつとなります。高い声のほうが、親鳥の喚起を呼びやすいのでしょうか。

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