『朝の小鳥』スタジオ収録-2月は葛西の鳥・追記あり
今日は、文化放送にて『朝の小鳥』のスタジオ収録、実質的な仕事始めです。
2月に放送される分を収録しました。テーマは、去年の秋にラムサール条約の登録湿地になった葛西です。実際は、沖にある東なぎさと西なぎさが含まれる葛西海浜公園が登録されたことになりますが、手前の葛西臨海公園の鳥を含んでの番組内容です。
葛西は思い出多い場所です。私は、葛西で鳥を見たり数えたりした初期の1人だと思います。最初に注目したのは、蓮尾純子さん(当時は古川姓)です。江戸川本流を挟んだ千葉県側の新浜が埋め立ててダメになっていくのを見て、葛西に鳥が移動しているのではないかということで、カウントを依頼されました。また、ちょうど東西線が開通して葛西に行きやすくなったこともあります。それでも、東西線葛西駅を午前9時に出発して鳥を数えながら歩いて行くと、現在のなぎさの前にたどり着くのは昼頃。堤防の上でおにぎりをほおばるというスケジュールでした。
下掲は、昔のフィールドノートのコピーです。
1970年8月23日の記録です。当時としては、珍しいミヤコドリがすぐ近くにいて感動したのをおぼえています。また、幼鳥がいたことでオオバンの繁殖が確認され、当時繁殖の南限だった新浜より、数100m南下したと仲間内で話題になりました。
地図の堤防が尖ったように見える部分の先が、現在の東なぎさと西なぎさの間くらいになります。
これ以前にも葛西には行っているはずです。春の干潟にツルシギが100羽単位いたのを数えていますから、この年の初め頃から葛西通いが始まったことになります。
思えば50年近く葛西の鳥たちを楽しんできました。そのほんの一部ですが、音として楽しんでいただければ幸いです。
2019年2月 放送予定
3日 ダイゼン
10日 クイナ
17日 オオジュリン
24日 ハジロカイツブリ
追記:M柳さんから、葛西の現在との位置関係についてご指摘がありました。「地図の堤防が尖ったように見える部分」は、現在の湾岸道路の内側になります。ですから、葛西臨海公園自体、すべて埋め立てられたことになります。記憶で書いてしまいたましたが、埋め立て工事中をしっかりと見ていることを思い出しました。訂正いたします。M柳さん、ありがとうございます。
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