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2019年1月23日 (水)

ジョウビタキの日向と日陰-六義園

 六義園では、野鳥の姿が多く見られるようになりました。山に雪が降ると里に鳥たちが下りてくるのでしょう。
 常連のメジロやシジュウカラの群れも大きくなりました。六義園では、下草を刈って里山のような環境が増えたために、ジョウビタキやルリビタキがよく見られるようになりました。以前は、この2種は梅林の周辺から吹上茶屋にかけてしか生息環境がなくて、ジョウビタキかルリビタキ、どちらか1羽しか生息できませんでした。ジョウビタキとルリビタキが追い掛け合い、翌日にはどちらか1羽が残っているというのが25年前の状況でした。今シーズンは、少なくともジョウビタキ1羽とルリビタキ4羽、合計5羽がいる可能性があります。
 ジョウビタキは、雌のほうが多いのですが、今年は雄が滞在しています。
 観察していると面白いことに気が付きました。
 以前、同じアカハラを日陰と日向で撮影したら、色がまったく違って見えたことを記事にしたことがあります。
  http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2011/01/post-ce61.html
 とくに、頭の黒さが違って見えました。頭の黒は、構造色のために光の加減によってこうも違って見えるのでしょう。もし同じ時に見なければ、これで個体識別できると思ってしまったかもしれません。
 今年、よく見られるジョウビタキの雄を日向と日陰で撮ってみました。どちらも正面顔での比較です。
 日向のジョウビタキです。

Daurian_redstart1901202

 日陰のジョウビタキです。

Daurian_redstart1901201

 顔の黒は同じように黒いのですが、頭の色がこんなにも違って見えるとは、気が付きませんでした。露出やISOの設定は自動ですので、その影響もあるとは思いますが、別の個体だと思ってしまうほどの違いです。
 まさに、日向は尉鶲の尉の語源となった翁の白髪に見えます。日陰は、ごま塩ですね。

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