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2019年2月15日 (金)

最後の千鳥猟かも

 古い写真を整理していたら、カミさんのアルバムから1枚の写真がはらりと落ちました。

Tidoriryo

 モノクロ写真です。わかりにくい写真で恐縮ですが、よく見ると千鳥猟のようです。
 時代は、1970年代のはじめ頃。1970,1年だと思います。
 なんとサンドパイプの上で千鳥猟をしているのです。
 身を隠すための木の葉のついた枝を並べ、このなかに編み笠をかぶった男性が1人、その後ろに帽子をかぶった人が1人います。このうち、どちらかが笛を吹いてシギやチドリを呼んでいたはずです。笛の音に釣られて来たシギやチドリに、長い竹竿に張ってある網をぶせて捕らえる猟です。
 それを横から撮影しています。どうも、現在の行徳野鳥観察舎があるあたりから保護区内に向けて写した感じです。現在の保護区内のレイアウトを作るために、干潟だった場所にサンドパイプで土砂を入れました。その土砂が、まだ乾かないでドロドロだった頃です。このような状態のときには、干潟のなかの生物の死骸や栄養があるために大量のハエの仲間が発生しました。それを食べるために、ハマシギやトウネンなど小型のシギが群れでやってきていました。それを、取ろうということで千鳥猟でしょう。
 造成された土地は、1年くらいで乾いてしまうので鳥はこなくなります。周辺の干潟もなくなり、新浜での千鳥猟をやっていた風景も話も聞かなくなりました。
 もしかしたら、この写真が最後の千鳥猟かもしれません。

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