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2019年2月26日 (火)

コゲラのキョキョキョ-六義園

 コゲラのドラミングを録った後、別のところでコゲラが「キョキョキョ」と鳴いているのに気が付きました。実は、私には聞こえなくてカミさんに教えてもらって録音機を向けて録りました。
 YAMAHA W24で録音。ボリュームのアップ、低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

「pygmy_woodpecker110901_0221.mp3」をダウンロード

 コゲラの「ギーッ」という鳴き声も高い音なので聞こえません。「ギーッ」は、だいたい5,000~7,000Hzの高さに音の中心があって、ヤブサメに匹敵する高さなのです。同じように、この「キョキョキョ」も6,000~7,000Hzと高く、私には聞きづらい音です。いずれも、頭の上で鳴いてくれるとなんとか聞くことができますが、遠いとダメです。
 ところで、六義園の過去の記録から 「キョキョキョ」という声を聞いた時期を調べて見たら、早い年で1月に聞いたことがありましたが、3~4月に多く、7月まで鳴いていることがわかりました。1987~1993年の5年間15例の記録からの傾向です。要するに「キョキョキョ」は、繁殖期の声であり、繁殖に関わる鳴き声といえると思います。
 ドラミングは、低めで700~1,200Hz。低い音は遠くまで聞こえると特性がありますから、ドラミングはなわばり宣言。高い鳴き声は、遠くまでは聞こえないけれど葉の間をすり抜けて聞こえる音なので、近くにいる雌への求愛と鳴き分けているのではと思っています。

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