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2019年2月22日 (金)

カエルのような声-コゲラのドラミング

  数日前に六義園の外を歩いているときに、園内からコゲラのドラミングの音が聞こえてきました。シジュウカラやウグイスがさえずりはじめ、いよいよ春本番という感じの六義園です。
 本日、園内でコゲラのドラミングを録音することができました。YAMAHA W24で録音、500Hz以下のノイズのカット、ドラミング部分の音域の音量を上げて、全体にノイズリダクションをかけています。

「pygmy_woodpeckerd110901_0038.mp3」をダウンロード

 録音をしていると最近、六義園でよく会うカメラマンの方から「あのカエルのような声は何ですか?」と質問されました。なるほど、低い声なのでそう聞こえたのかとなっとく。写真を撮りたかったようですが、ちょうど園路から見て幹の裏側でドラミングしていたので飛び立つまで姿は見えず、残念そうでした。
 そんなに低い音なのかと思い、声紋を見ると700~1,200Hzでした。高めの人の声、女性の声の高さに近いと言ったら良いでしょうか。思いの他、高い音でした。
 『鳴き声ガイド日本の野鳥』に収録されている音も見てましたが、音の中心は850~1,100Hzにあり、全体には800~2,800Hzと高い音域までありました。もちろん、叩く木の枯れ具合、大きさ、響き具合によってことなりますが、意外と高い音の要素もあることがわかりました。低い音は遠くまで、高い部分は木の葉の間をすり抜けて遠くまで聞こえるという音の特性が生かされたドラミングの音といえるでしょう。
 

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