不明の高い声はキバシリ-日光
久しぶりの日光でした。
車のバッテリーは上がっていませんでしたが、花粉でまっ黄色になっていました。
夏鳥が来る前にやることがたくさんあって、充実の3日間でした。しかし、まだNiftyのブログでは音声をアップできないので画像ネタです。
別荘地のはずれにある雑木林にタイマー録音を仕掛けました。お気に入りの森です。夕方に置きに行ったら、ヤマドリの母衣打ちが聞こえてきました。これ幸いとヤマドリの通りそうなところに録音機を置いておきました。しかし、夜半からの今まで日光で経験をしたことがないほどの暴風。家のなかにいても、風の音で午前2時から4時頃まで寝られませんでした。これは、録音もダメだとあきらめて回収。今日チェックしたら、風の間に間にヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ミソサザイ、カケスが鳴いています。彼らは、このシーズンは天候など気にしないでがんばっていました。
そして、高音域に不明の鳴き声のパターンがありました。左右は6秒間、天地は2,500~20,000Hzです。
音は7,000Hz以上にあり、ジグザグなパターンです。ひとつの音が0.4秒ほどの長さです。この0.4秒の間に10数回上下しています。私には、もう聞くことのできない高い音ですが、ボリュームを上げると「リー」あるいは「チー」と聞こえます。
このパターンは、早春の録音でよく入っていて、不明の音としてマークしていました。今回、この季節ということと環境からいろいろあたりを付けて、徹底的に探してみました。
このような高い声と言えば、キクイタダキとキバシリが思い当たりますので、xeno-cantoで探すと、キバシリのcallにそっくりなものがありました。
まずは、キバシリの地鳴きと言われているものでよろしいでしょう。
ただ、この音はこの季節の録音に入っていることが多く、はたしてキバシリの地鳴きとして良いのか疑問に思っています。早春限定の声であること、またアップした音声は3分23秒にわたって鳴いている一部です。地鳴きは、短いか一声であることが多いので、3分以上鳴き続けるのは、なにか意味がありそうです。季節がら繁殖に関わる鳴き声、あるいはメスの求愛の声である可能性もあります。雌雄が外見からは、わからないキバシリのことメスがどのような声で鳴くのかの記述を見つけることはできませんでした。いずれにしても、今後の課題です。
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