『鳥はなぜ鳴く?ホーホケキョの科学』-理論社
理論社のO嶋さんから、本の執筆の相談があったのは2年前、私の講演を聞いて面白いと思ってくれたのがきっかけです。
理論社といえば、私のバードウォッチングの師匠とも言える川田潤さんが『トリキチ誕生』を出した出版社、それだけに恐れ多いようなうれしいような複雑な気持ちでお引き受けしました。
本日は、最終校正と表紙のチェック。そして、イラストを担当してくれた中村文さんが上京されるということで、イラストのチェックをしていただきました。写真は、作業中の一コマ、中央は担当のO嶋さん、右は謎のイラストレイターでいたいとのことで中村さんの顔出しはご勘弁を。
これで、予定通りに行けば5月16日完成します。ギリギリ、愛鳥週間最終日に出版です。これはツカ見本です。
科学について書かれた名著にイギリスの科学者マイケル・ファラデーの『ロウソクの科学』があります。身近にあるロウソクを元に化学と物理をやさしく解説した本です。中学生時代に岩波文庫で読みました。ロウソクが燃えることに、こんなにも深い”事情”があるのかおどろきました。もともと理科は好きな教科でしたが、さらに科学に興味を持つきっかけとなりました。
私の専門分野である野鳥や自然について、どうやったらわかりやすく伝えることができるかいつも考えています。それならば、ロウソクのように身近な野鳥のウグイスから、どこまで語ることができるか、試して見ようと思ったのが本書です。
ウグイスの「ホーホケキョ」から、なぜ鳴くと言うことから生態、そして音の伝わり方、さらには日本人がどのように聞いてきたか、文化にいたるまで触れてみました。最初は、はたして1冊の本になるほどのネタがあるか心配でしたが、書きすぎてかなり削るほどの内容となりました。
今回、苦労したのは中学生向けということで、やさしく書くことでした。編集担当のO嶋さんは、バードウォッチャーであるばかりでなく、やさしく表現するという技術を持っていて、ある意味私の原稿を翻訳しているような編集作業だったと思います。そして、中村文さんのふんわりしたイラストも、やさしげな本であることを醸し出してくれました。
このブログを中学が見ているとは思えませんが、友人知人のなかには中学生のお子さんがいる方、またはお孫さんが中学生も方もいるやもしれません。ぜひとも、身近な中学生を野鳥好きにしたい、野鳥に関心を持たせたいという方、プレゼントどうぞよろしくお願いいたます。
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