ドバトのなわばり宣言か-日光
10年ほど前の東武日光駅前にはドバトが50羽ほどいて、オオタカがドバトの群れにアタックする姿が見られました。また、別荘地ではレース鳩を飼育している人がいて、ときおりドバトの群れが日光連山をバックに舞っていました。
しかしここ数年、日光のドバトは激減。東武日光駅、JR日光駅とも4,5羽になってしまいました。そのため、オオタカとの出会いは減っています。
ところで、ドバトの鳴き声を録音するのは、意外と難しいのです。ドバトの鳴き声は、100~600Hzと低く、ちょうど環境音の低いノイズに埋もれてしまう音域となります。なにより、ドバトごときの録音に一生懸命になれないこともあって、サンプルはわずかしかありません。
今回録音できたのは、日光の午前5時に録音したものです。ドバトの鳴き声に目が覚めて「うるさいなあ」と思ったのですが、この鳴き声を録音していないことに気がついて、寝ぼけ眼で録音機を可動しての録音です。ですから、『鳴き声ガイド日本の野鳥』には、収録されていません。
PCM-D100で録音。100Hz以下の音域のカット、ドバトの鳴き声の100~600Hzの音域のボリュームアップ、ノイズリダクションをかけています。
よく聞くと深みのある趣のある鳴き声です。
雄が翼を下げて雌の後を追いながら「ウッ、ポポポー」と鳴くのは、求愛の意味があると思います。
この鳴き声は、巣が近くにありそうな環境ですので、なわばり宣言の意味があるのではないでしょうか。
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