ヤマドリの母衣打ち-日光
以前、日光ではヤマドリは少ない鳥で、遭遇するのは山奥でした。半日、山登りをして足元から飛び立ってびっくりという出会いでした。
このところハンターが減ったせいか、別荘地などの人家近くでも母衣打ちが録音されるようになり、数が増えた印象があります。
今回の標高800mくらいの別荘地に隣接する雑木林に録音機を仕掛けましたタイマー録音にも、母衣打ちが入っていました。今回ほど頻繁に録音されていることはありませんでした。
母衣打ちが始まるのは、小鳥がさえずりはじめる午前4時でした。20分間の間に18回音がします。平均約1分ですが、最初の2回分の音は小さく、2分40秒ほど間が空いて大きな音になります。この2分40秒は、録音機のある方向に歩いてきたのでしょう。そして9回。今度は3分14秒間があいて、さらに音が大きくなって7回音がしました。
何回か、母衣打ちをしてはなわばり内を巡回していく様子が、音からも想像できます。
この一連の母衣打ちのなかに入っていた音が不明です。YAMAHA W24でタイマー録音。ボリュームの増幅、ノイズリダクションを軽くかけています。
母衣打ちの1.2秒ほど前に入っている濁った音です。なお、母衣打ちの音は低いので再生環境によっては聞こえないことがあります。少なくとも、私のipadでははっきりとは聞こえませんでした。また、母衣打ちのような低い音は方向がわかりにくいので、同じ方から聞こえて来ているのかは不明です。ヤマドリの鳴き声なのか、それとも別の生き物なのでしょうか。
いずれにしても、夜が明けたばかりの森で、生き物たちの息吹を感じる音です。
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