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2019年6月10日 (月)

セグロカッコウ、録音成功!

 週末は、3年ぶりの兵庫県の山巡りでした。
 いつもの通りW辺さんのご案内です。しばらく、ご無沙汰をしていたら毎年セグロカッコウが鳴いているとのこと。セグロカッコウは、今まで日光で2回聞き、粟島で数声録音していますが、充実感の伴わない出会いばかりです。しっかりと聞き、録音したい鳥のひとつです。
 ところが、土曜日は横殴り雨、昼近くになって小降りになったもののセグロカッコウはもとより他の鳥も鳴かずでした。翌日曜日は、雲は多いものの雨はなし。W辺さんが先週鳴いていた言うポイントに向かいます。
 林道を行くと、オオルリが鳴きサンショウクイが梢にとまっています。これ幸いと、録音開始です。カッコウの合いの手が入り、良い感じです。そこへ、遠いもののセグロカッコウの声が聞こえました。まだ、林道が続いていますので、その先へ急ぎます。数100mほど行って録音をスタンバイしていると、さっきいたあたりで鳴き始めました。慌てて戻って録音開始です。
 今度は、あまり移動しないで鳴き続けてくれました。PCM-D100で録音。300Hz以下のノイズのカット、ノイズリダクションをかけています。

 粟島での録音も日光で聞いた時も飛びながら鳴いていました。ですから、セグロカッコウは飛びながら鳴くものだと思っていました。長く鳴く時は、とまって鳴いています。声は移動していません。
 面白いのは、カッコウが鳴くとセグロカッコウが鳴いたり、セグロカッコウが鳴くとツツドリが鳴き始めたりして、ホトトギス類が競っている感じでした。
 W辺さんはこの山塊でセグロカッコウの声を複数個体聞いていますし、ここ5年は安定して渡来しています。ということは、托卵に成功している可能性が高いことになります。セグロカッコウの仮親となるのはオウチュウやオナガ、アカモズの記録があるとか。いずれもこの地にはいませんので、いったい何に托卵しているのでしょうか。
 幼鳥が仮親から給餌を受けているのを見ても、セグロカッコウの幼鳥として識別できるかなどなど、次なる課題でW辺さんと盛り上がりました。

 

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