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2019年6月12日 (水)

アカショウビンの合唱

 今回の兵庫県の山巡りでは、アカショウビンともあちこちで遭遇いたしました。
 それも、複数のアカショウビンが鳴き合っているなど、高い密度で生息しています。
 YAMAHA W24でタイマー録音。アカショウビンの鳴き声の音域をボリュームアップ、1,000Hz以下のノイズの軽減、軽くノイズリダクションをかけています。 

 少なくとも2羽のアカショウビンが、鳴き合っています。 
 ただアカショウビンの鳴き声の録音は難しいです。まず、渓流が近いのでどうしても流れの音が「ゴーッ」と入ります。また、アカショウビンが多いのは食べ物が豊富のため。食べ物はカエルなのですから、カエルの声がにぎやかです。幸いなことに、アカショウビンの鳴き声は低めなので他の小鳥とはかぶらない音域です。だいたい1,500~3,000Hzあたりのボリューム上げることでなんとかなりました。
 はじめてアカショウビンの鳴き声を録音したのは、群馬県北部の山です。この時は、1羽が鳴いているだけでした。そのため、声と声との間は15秒、長いと20秒でした。しかし、この音源では4~6秒間隔で鳴いています。一つの鳴き声の長さは、1.4秒前後で変わりがないのですから、一所懸命鳴こうと思うと頻度が高くなるようです。
 また、今までアカショウビンは、夜明け前の暗いうちから鳴き始めると思っていました。他の鳥が鳴き始める前です。しかし、今回は鳴き始めたの5時20分頃でした。この日の日の出時刻は、午前4時45分頃ですから、もうすっかり明るくなっている時刻です。密度が高く競争が激しい割には、寝坊していました。
 もちろん、こうした違いは繁殖のステージによって異なることだと思います。密度との関係も含めて、興味深い違いでした。

 

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