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2019年7月23日 (火)

日本で2件目の野鳥のレコード-『野鳥と共に』

 最初の野鳥のレコードは、1954年(昭和29年)に日本ビクター社から発売されたSP盤の「野鳥の聲 第1集」全3枚です。これは、その後第2集、第3集まで発売されています。

190723

 その次のレコードが謎でした。『清棲図鑑』の文献リストには、『中西悟堂 1956 野鳥と共に-高原の朝から夜まで- ビクター社』と書かれているだけ、市場にでたことはなく鳥仲間でも所蔵している人もない幻のレコードでした。ところが、7年前に花鳥茶屋のkochanさんが入手してブログの記事にしてくれました。レコードが実在することが確認できましたし、内容は野鳥の鳴き声をバックに中西悟堂さんが解説をしているという構成であることがわかりました。記事は、下記のURLで読めます。
  http://katyotyaya.blog18.fc2.com/blog-entry-1672.html
  今回、ネットオークションで私も入手することができました。60年以上たったレコードとは思えない良いコンディションでした。なお、このレコードには、ナレーションがそのままが活字になったリーフレットが付いています。写真の右がそのリーフレット、左がジャケットです。
 レコードは、まだLP盤以前の時代のEP盤で小さいです。回転数も45回転、ですから裏表でわずかおよそ15分間の内容です。
  kochanさんの報告どおり、野鳥の声をバックに悟堂さんがお話しをしています。野鳥の鳴き声は「野鳥の聲 第1~3集」の蒲谷鶴彦さん音源を流用しています。当時、悟堂さんは著作権の認識は希薄で弟子の録音したものは俺のものくらいのつもりでその後も使い続けています。
 当時、悟堂さんは61才。最初は回転数が間違っているかと思うほど、若々しい声でした。野鳥の鳴き声は、自然に聞こえるのでプレイヤーの問題でもありません。そして、解説の内容と話し方はとてもお上手で感動さえおぼえます。目に情景が浮かぶような文章で、語りかけるようなやさしい語り口です。また、野鳥の声を流し話はじめるタイミング、キュータイミングは絶妙で現在でも十分通用する編集だと思いました。
 民間のラジオ放送が始まったばかり、テレビのない時代です。音から野鳥の素晴らしさを伝えられるようになったばかりの黎明期の作品です。しかし、すでに野鳥の声を流し解説するというスタイルを完成させていました。
 

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