宝城寺で江戸時代からの井戸水を飲む
本日は彼岸の入りですので、池袋の雑司ヶ谷にある宝城寺に墓参りに行って参りました。
雑司ヶ谷墓地を抜けたところにある宝城寺は、江戸時代の元禄15年からこの地にある古いお寺です。ですから、江戸名所図会(1834~1836)にも載っています。台地の上は雑木林、現在は雑司ヶ谷墓地になっています。この台地の縁に宝城寺があって、下は田んぼが広がっていました。江戸名所図会の宝城寺の部分です。
宝城寺は、雨乞いのお寺として親しまれたと言われています。今でも境内に「祈雨日蓮大菩薩碑」が残っています。稲作中心の当時としては日照りがいちばんの災難です。平地部分は田んぼなのですから、日照り続きの時は祈りを捧げたことでしょう。
また、境内には日照りの時も枯れることのない井戸があったと言われています。井戸は、今でもあります。昔懐かしい手押しポンプです。
この手押しのハンドルを上げ下げして水をくみ出すのが子どもの頃のお手伝いでした。
隣には水道があります。飲み比べてみると、当然のことながら井戸水は冷たくて美味しい、江戸時代から続く井戸水かと思うとなおさら美味しく感じました。
台地にあるお寺ですから「檀家さんが都電の護国寺の駅を降りて歩いて来るのが本堂から見えた」という先代の和尚さんが言っていました。ついこの間、戦後間もない頃の話です。今ではマンションが建ち並び、建物に囲まれてしまい想像すらできません。
江戸名所図会の挿絵の風景が、和尚さんの話の片鱗をうかがえます。
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