夏鳥最後のさえずり、メボソムシクイ-日光
関東地方の山なら、夏鳥で最後までさえずっているのは、メボソムシクイではないでしょうか。
日光市内から日光連山を見上げると、キスゲ平がかろうじて雲の下にありました。さっそく行ってみると、雲が目線くらいにありキスゲ平の高い所と頭の上は黒い雲に覆われています。その雲の下をノスリが2羽飛んでいきます。雲が低いため、ノスリとの距離は近く翼の模様がよく見えます。この他の鳥たちはアカゲラ、ビンズイ、カケス、ホオジロ、シジュウカラ、ヒガラ、ウグイス、アカハラなどの姿や声に出会いました。そして、メボソムシクイがさえずっていました。
PCM-D100で録音、ボリュームの増幅、2,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。
5月に渡って来たばかりの頃の元気なさえずりとそう変わりないように聞こえます。もう1羽、遠くでさえずっていて、鳴き合っています。
同じように遅くまでさえずるウグイスは笹鳴きになっていたので、本日聞くことができた唯一のさえずりです。
以前、9月15日頃に雛に食べ物を与えるメボソムシクイを見たことがありますので、このシーズンは、まだ子育て中でなわばりを守るためにさえずっているかもしれません。
こうしたメボソムシクイのさえずりを聞くと、今年も夏鳥のさえずりとはお別れ、また来年のお楽しみと実感します。
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