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2019年11月

2019年11月23日 (土)

柳沼俊之さんの野鳥カレンダー

 隣町の巣鴨に住むプロカメラマン、柳沼俊之さんから「野鳥カレンダー」をいただきました。例年のことながら、ありがとうございます。P1080799
  今年は、流行のシマエナガを筆頭に、ヤマガラ、メジロ、オオルリ、オオヨシキリ、カンムリカイツブリ、オオジュリン、アオバト、フクロウ、コゲラ、カワセミ、カケス。そして、表紙はニシオジロビタキの写真です。いずれも、可愛い鳥は可愛く、精悍な鳥はたくましくとらえた写真で飾られています。
 毎日、カレンダーを見るたびに、この鳥たちと目が合うのかと思うと1年間楽しみなカレンダーです。
 お求めは、アマゾンが便利でしょう。アマゾンのURLです。
https://www.amazon.co.jp/2020-%E9%87%8E%E9%B3%A5%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC-%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC-%E5%86%85%E5%B1%B1%E6%99%9F%E5%8B%95%E7%89%A9%E5%86%99%E7%9C%9F%E4%BA%8B%E5%8B%99%E6%89%80/dp/4845008270/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E9%87%8E%E9%B3%A5%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC&qid=1574412216&sr=8-2

2019年11月21日 (木)

テントウムシの日、再び-日光

  8年前に「テントウムシの日-日光」と題して、窓枠のサッシの隙間で越冬しているテントウムシの話をしたことがあります。
 http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2011/11/post-d8d4.html
 それ以降、8年前ほどびっしりとテントウムシが越冬することはありませんでした。テントウムシの集団越冬は迷惑ですが、いなくなるのも心配でした。
 ところが先日、日光に行ったおりに見たら8年前に匹敵するほどのテントウムシが集まっていました。
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 種類は、ほとんどがナミテントウのようですが、専門外ですので間違っていたらすみません。
 天気の良い日でしたので、前回同様に箒で追い出しました。今回、見ていると追い出しても同じところに戻ってこようとするテントウムシが何匹もいることに気が付きました。追っても追っても、サッシのところにくるのです。よほど、ここが気に入っているのか、テントウムシの臭いでも付いていて誘因されるか、おもしろいと思いました。しかし、そのままにしておくと夜、暖房を入れた時に部屋の中を飛び回って困ります。そのため、サッシの隙間に入れないようにガムテープで、上から下までふさぎました。
 1時間後に見たら、それでも3匹のテントウムシが同じ所に入っていました。いったい、どうやって入ったのかも謎ですが、この場所に固執するのも不思議です。 

2019年11月13日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-12月は日本の固有種

 今日、街を歩いていたら、もうクリスマスソングが聞こえてきました。
 ということで、本日の文化放送の『朝の小鳥』のスタジオ収録も12月放送分となりました。12月は日曜日が5回あるので5本録りです。
 12月のテーマは、日本列島の固有種です。日本には、600種あまりの鳥が記録されていますが、固有種はわずか16種類。その多くが、ヤンバルクイナやノグチゲラといった絶滅危惧種です。もう少し、身近な固有種ということで5種類選んでの構成です。
 暮れの忙しいなか、日本列島でしか聞くことのできない野鳥たちの声で癒やされてたらと思います。

2019年12月 放送予定
12月 1日 ヤマドリ
    8日  アオゲラ
   15日 カヤクグリ
   22日 セグロセキレイ
    29日 ノジコ

2019年11月12日 (火)

『見たくなる! 日本の野鳥420 』のご紹介

 毎年、何冊の鳥の図鑑が発行されているでしょう。かつては、連盟図鑑が出るのを今か今かと待ち、出版社に図鑑の企画を持ち込んでも売れないと断られた時代を知っている者としては、現在は野鳥図鑑の黄金時代です。
 それだけに、図鑑の著者は一工夫も二工夫もしなくてはならない時代ですし、読者にしてみれば図鑑を選べるありがたい時代になりました。
 ということで、主婦の友社さんから『見たくなる! 日本の野鳥420 』が送られて来ましたので、ご紹介です。
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 著者は、図鑑を何冊も出している♪鳥くんこと永井真人さん。今回は、同じ姓の永井凱巳さんとのコンビです。
 もう、写真の素晴らしさをほめるのは、当たり前になってしまいました。鳥の特徴をとらえ、そして鑑賞にたえられる写真で構成するのは、図鑑の最低限の要素ですが、おみごとにクリアしています。たとえば、ハシブトガラスとハシボソガラスの写真は、全体ではなく頭のみ。この方が、わかりやすいし、間違いのない識別ができます。
 この図鑑でおもしろいと思ったのは、完全に色や形、要するに形態に関する記述は、最低限に抑えられていることです。それよりも、いつどこで、どのような状態で遭遇するかに重点が置かれて書かれています。ようするに解説の項目は、「分布と生息場所」「探鳥メモ」「鳴き声」しかないのです。延々と頭から尾までの色を書くより、写真を見れば一目瞭然。それより、出会いの面白さに解説の重点を置いたことで、初心者から中級者までわかりやすい図鑑になったのではないかと思います。そして、上級者は自分の体験したことを確認して、また見たいと思いをはせることができます。
 ある意味、見せて読ませる図鑑になっていると思います。いずれにしても、野鳥の魅力がびしびし伝わってくる図鑑だと思いました。
 問題は、これだけ良い図鑑が出ているのにバードウォッチャーはもちろんのこと、カメラマンは持っていない、買っていないことです。せっかくの図鑑の黄金時代なのにもったいことです。
 まずは、買う図鑑としてご紹介いたします。

タイトル:見たくなる! 日本の野鳥420
著者:♪鳥くん(永井真人)、永井凱巳
本体価格:1,680円(税込み価格:1,848円)
出版社: 主婦の友社
発行:2019年10月30日

アマゾンのURL.
https://www.amazon.co.jp/%E8%A6%8B%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%87%8E%E9%B3%A5420-%E2%99%AA%E9%B3%A5%E3%81%8F%E3%82%93-%E6%B0%B8%E4%BA%95%E7%9C%9F%E4%BA%BA/dp/4074387131/ref=sr_1_4?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E9%87%8E%E9%B3%A5%E5%9B%B3%E9%91%91&qid=1573555215&s=books&sr=1-4

2019年11月11日 (月)

週末は、日本野鳥の会連携団体全国総会

 この週末(11月9,10日)は、海浜幕張駅近くのセミナーハウスで開催された日本野鳥の会連携団体全国総会(以下、総会)でした。
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 やっと土日連続の晴れ。それも海浜幕張駅に行くためには、葛西臨海公園、谷津干潟のもより駅の南船橋、三番瀬の最寄り駅の二俣新町をスルーしなくてはならないのは、もったいない感じでした。
 総会には連携団体から59名、役員13名、事務局32名。合計104名の参加人数でした。例年、気になってチェックしているのですが、去年は連携団体からの女性の参加者が7名だったのが減って、わずか2名のみ。事務局は半数の16名でほぼ変わらずでした。
 事務局、各連携団体、地方別のブロックなどのからの報告が主な内容です。図らずも、風車と太陽光パネルと自然と野鳥に影響のある自然エネルギーの報告が相次ぎ、かつての自然保護連合などのシンポジウムを彷彿させる内容でした。
 実は、今年の決算見込みは大幅な赤字が見込まれています。そのため、連携団体に直接関係のある事業として探鳥会のリーダーの研修会とも言えるリーダースフォーラムが取りやめになっています。これに関しての発言が多くありました。ただ、10数年前ならば赤字を出した事務局、あるいは役員への追求となり団体交渉の様相になったと思います。今回は、リーダースフォーラムを再開するためには連携団体に何ができるかなどの建設的な意見があって、今までにない流れとなりました。
  今年は9月に日本鳥学会、11月のジャパンバードフェステバル、そして日本野鳥の会の総会と鳥業界のイベントに参加してきました。来週末に行われる大阪自然史フェスティバルに参加したこともあります。
  参加人数や参加資格が異なるので一概に比較はできませんが、総会はSNSの発信の少なさが問題と感じました。学会だと開催中にTwitter検索したりFacebookの書き込みを見れば、今何が発表されているかまるで実況中継のように知ることができます。JBFは、シャトルバスの混み具合までわかります。しかし、総会ではTwitter検索しても1件もヒットせず、FacebookではK下さんとM田さんが書き込んでいる程度でした。
 会員の減少と高齢化、言い換えれば若者の日本野鳥の会離れをどうにかしたいという意見がありました。一つの解決策は、このあたりにあるのではないでしょうか。たとえば、地元の地名とバードウォッチングや野鳥というキーワードを入れて検索して、フォローしたり、コメントを述べたりすることで繋がりを持つ努力をすれば、若い人を取り込めるのではないかと思いました。昔、探鳥会に参加した若者に話かけるのと同じことだと思います。ネットの活用、SNSの利用の少なさは、そのまま若者との接点がないことになります。
 また、昔ならばどの会に行っても同じ顔ぶれで同じ雰囲気でした。しかし、同じ鳥業界と言えども参加者の年齢層、男女比、雰囲気はまったく違ったものがあると感じました。ある意味、業界の幅が広がったのだと思います。その中で日本野鳥の会がどのような役割を果たすのか、果たせるのか、今後の課題だと思いました。 
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  懇親会は、おしゃべりをしている間に食べ物がなくなってしまいました。写真は、大阪支部長の松岡三紀夫さんのお馴染みのマジックショー。なんとかタネを見つけやろうと、観察する方々の真剣な目つきは鳥を見る目と同じですね。 
  いずれにしても、皆さんお疲れ様でした。また、スタッフの方々、お世話になりありがとうございました。

 

2019年11月 7日 (木)

秋山章男先生・訃報

 先月の台風のさいに一宮川の名前が出てくるたびに川の畔に住む「秋山先生、どうしたかなあ。これを機会に久し振りに連絡を取ろうかなあ」と思っていたところ昨夜、ご令嬢の加奈子さんより先生がお亡くなりになったとMessengerでご連絡をいただきました。
 「10月17日に、父が闘病の末、舌癌で永眠しました。葬儀は家族葬で執り行いました。」とのことです。享年83才。まずは、ご冥福をお祈りいたします。
 私の人生に影響を与えた恩師が3人いるのですが、そのうちの1人が秋山章男先生です。真面目に勉強して偉くなろうと思っていた20才台の私に「好きなことをやって人生を楽しむほうが良いよ」という教えは、私の人生をかえたと思います。この人生訓は、70才近い今も実践しております。
  東邦大学在学中の教師だったのですが、どちらかというと卒業してからの方がおつきあいが濃厚でした。私が日本鳥類保護連盟の職員の時、環境庁(当時)から干潟の調査の委託を受け、全国30ヶ所ほど調査したでしょうか。北は北海道から南は宮崎県まで、当時は互い若かったので平気で旅をしました。私の役目は、とにかく晩酌のキリンビールの大瓶1本が宿にあることを確認することと、タバコのショートホープを切らさないように気を付けることで、あまり調査で苦労した思い出はありません。
 当時は、干潟を研究している人がいませんでした。そのなかで調査方法を確立させ、干潟の重要性を科学的に説明できるデータを発信してくれた功績は大きいと思います。たとえば、アサリ1匹が1日に海水を濾過する量から干潟全体の浄化能力を算出するというような手法とデータです。干潟が大切だ、重要だと言っても、当時はそんな基礎的なデータもなかったです。いわば、秋山先生の先駆的な調査と研究によって、干潟の科学的な価値を証明することができたのだと思っています。
 その後、好きなことをするのコンセプトどおり、一宮川のほとりに移り住み、ボートと釣り三昧、そして生き物に接する生活をされていました。夏休みに先生のところに行くのが年中行事であったこともあります。
 先生とは、共通の趣味はモデルガンで、家に行くと枕の下はもちろんソファの下にハンドガンが隠してあったりしていました。2人で御徒町のモデルガン屋巡りをしたこともあります。たのまれて運び屋をやったりもしました。まあ、思い出はつきません。
 写真は、1973年9月15日の千葉県幕張の自然観察会で説明する若かりし頃の先生です。当時の花見川の河口付近、現在の磯部新田公園あたりではないかと思います。
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 ご葬儀はすでに行ったとのことですので今夜は、先生の好きだったキリンビールを献杯してご冥福を祈りたいと思います。

2019年11月 2日 (土)

好天の ジャパンバードフェステバル

  本日は、我孫子市手賀沼のほとりで行われているジャパンバードフェステバルに行きました。

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 例年にない好天と人出でした。また、出店内容や講演会などのプログラムも充実していて、ていねいに見て回ったらいくら時間があってもたりません。
 お世話になっている方々にご挨拶できましたが、それでも会えない方がいました。先日の日本鳥学会の会場より人に出会うのが難しいほど混んでいました。
 まずは、谷口高司さん、大西敏一さん、瀬古智貫さんの図鑑のお話。谷口さんがイラストを描く立場、大西さんが解説を書く立場、瀬古さんが編集と売る立場と絶妙のキャスティングです。

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 図鑑を作る苦労話だけではなく、けっこう楽しんで作っていることも皆さん、知ることができたと思います。いずれにしても、図鑑をもっと活用してバードウォッチングを楽しんでもらえたらと言うのが共通した意見でした。
  水の館会場は、すごい人出で食べ物のブースは12時前から長蛇の列。食べ物を確保してから、会場入りして正解でした。
 気になっていた録音機のタスカムのブースも立ち寄る人が多くて安心いたしました。会期中は、ジャマー付きの上に価格コムより安いというのはかなりお買い得です。

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 イベントは、明日の午後3時まで。全部しっかり見るためには、午前中早めから行かないと無理かもしれません。まずは、下記サイトでイベント内容を把握、お店の的をしぼり、予習をしてから行くことをお勧めします。参考URLを下記します。
  http://www.birdfesta.net/jbf/event.html



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