週末は、日本野鳥の会連携団体全国総会
この週末(11月9,10日)は、海浜幕張駅近くのセミナーハウスで開催された日本野鳥の会連携団体全国総会(以下、総会)でした。
やっと土日連続の晴れ。それも海浜幕張駅に行くためには、葛西臨海公園、谷津干潟のもより駅の南船橋、三番瀬の最寄り駅の二俣新町をスルーしなくてはならないのは、もったいない感じでした。
総会には連携団体から59名、役員13名、事務局32名。合計104名の参加人数でした。例年、気になってチェックしているのですが、去年は連携団体からの女性の参加者が7名だったのが減って、わずか2名のみ。事務局は半数の16名でほぼ変わらずでした。
事務局、各連携団体、地方別のブロックなどのからの報告が主な内容です。図らずも、風車と太陽光パネルと自然と野鳥に影響のある自然エネルギーの報告が相次ぎ、かつての自然保護連合などのシンポジウムを彷彿させる内容でした。
実は、今年の決算見込みは大幅な赤字が見込まれています。そのため、連携団体に直接関係のある事業として探鳥会のリーダーの研修会とも言えるリーダースフォーラムが取りやめになっています。これに関しての発言が多くありました。ただ、10数年前ならば赤字を出した事務局、あるいは役員への追求となり団体交渉の様相になったと思います。今回は、リーダースフォーラムを再開するためには連携団体に何ができるかなどの建設的な意見があって、今までにない流れとなりました。
今年は9月に日本鳥学会、11月のジャパンバードフェステバル、そして日本野鳥の会の総会と鳥業界のイベントに参加してきました。来週末に行われる大阪自然史フェスティバルに参加したこともあります。
参加人数や参加資格が異なるので一概に比較はできませんが、総会はSNSの発信の少なさが問題と感じました。学会だと開催中にTwitter検索したりFacebookの書き込みを見れば、今何が発表されているかまるで実況中継のように知ることができます。JBFは、シャトルバスの混み具合までわかります。しかし、総会ではTwitter検索しても1件もヒットせず、FacebookではK下さんとM田さんが書き込んでいる程度でした。
会員の減少と高齢化、言い換えれば若者の日本野鳥の会離れをどうにかしたいという意見がありました。一つの解決策は、このあたりにあるのではないでしょうか。たとえば、地元の地名とバードウォッチングや野鳥というキーワードを入れて検索して、フォローしたり、コメントを述べたりすることで繋がりを持つ努力をすれば、若い人を取り込めるのではないかと思いました。昔、探鳥会に参加した若者に話かけるのと同じことだと思います。ネットの活用、SNSの利用の少なさは、そのまま若者との接点がないことになります。
また、昔ならばどの会に行っても同じ顔ぶれで同じ雰囲気でした。しかし、同じ鳥業界と言えども参加者の年齢層、男女比、雰囲気はまったく違ったものがあると感じました。ある意味、業界の幅が広がったのだと思います。その中で日本野鳥の会がどのような役割を果たすのか、果たせるのか、今後の課題だと思いました。
懇親会は、おしゃべりをしている間に食べ物がなくなってしまいました。写真は、大阪支部長の松岡三紀夫さんのお馴染みのマジックショー。なんとかタネを見つけやろうと、観察する方々の真剣な目つきは鳥を見る目と同じですね。
いずれにしても、皆さんお疲れ様でした。また、スタッフの方々、お世話になりありがとうございました。
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