日本野鳥の会神奈川支部の「BINOS 第26集」
日本野鳥の会神奈川支部より、研究論文集「BINOS 第26集」が送られてきました。
毎年のことながら、ありがとうございます。
論文4編、観察記録8編、調査記録3編が収録されています。この他、神奈川支部の行事や活動報告もあります。A4版112ページ、立派なものです。
4編の論文のうち2編が、タイマー録音を駆使してのデータ収集を行っています。とくに、巻頭を飾ったこまたんと吉村理子さんの「行徳野鳥観察舎に保護されているアオバトのタイマー録音による鳴き声調査-はじめての繁殖期を迎えた前年生まれの個体の鳴き声」は、飼育下のアオバト幼鳥の鳴き声を8ヶ月にわたって録音しています。同じようにこまたんの「多摩動物公園におけるアオバトのタイマー録音による鳴き声調査-飼育下における鳴き声の季節推移とのその機能についての考察」では、雌も鳴くことを知りました。そして、それほど雄も鳴かないことも確認されました。どうりで、なかなか録音できないわけです。
この他、観察記録の牧野田節子さんの「神奈川県大磯町高麗山におけるコウライウグイスの観察記録」は、録音データから声紋による確認をしています。これには、私もアドバイスをしたために謝辞を賜りました。
この他にも興味深い発表が収録されています。
どうぞ、詳しい内容、お申し込みは下記のサイトでご確認いただければと思います。
http://wbsjk.blogspot.com/
なお、2019年12月5日現在、まだ26集の内容、申し込みについての情報はアップされていませんが、いずれアップされると思います。
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