« 2019年12月 | トップページ | 2020年2月 »

2020年1月

2020年1月31日 (金)

音モワを試すーその1

 カミさんが「鳥が鳴いている」と教えてくれても、私には聞こえないことがあります。そうした時に、手のひらを耳に当てて鳴いているという方向に顔を向けると、聞こえます。この手のひらの集音効果を機材にしたのが、よしみカメラの「音モア」です。
 実は去年、秋のジャパンバードフェステバルの会場で音モアを見たのですが、たくさんの人だかりがしていました。そのため、気になっていましたが手にすることはできませんでした。今考えてみると、イベント会場のような騒がしいところでは、性能の検証は難しかったことでしょう。
 今回、よしみカメラのご厚意により手にすることができましたので試してみました。
 音モアです。
Otomorel1

 簡単にいえば、空洞のヘッドフォーンです。形はヘッドフォーンで、お椀型の耳当てが空洞になっているだけです。たったこれだけのことで音が大きく聞こえるのですから、この企画を発案した人には、頭がさがります。
 ヘッドフォーンのように頭に付けて、使用します。

 Otomorel2
 ヘッドフォーンですと耳に密着させますが、音を拾うために開きます。人によって、頭の大きさや耳の位置が異なりますので、そのあたりは調整できるようになっています。
 重さは、カタログでは126gとなっています。実際、頭に付けて負担になるような重さではありませんでした。お借りしたのは、つや消しのマットブラックと艶のあるピアノブラックで、微妙に重さと内側の加工に違いがあるとのことでした。
 メリットとしては、鳥の鳴き声を聞くために手を耳に当てたら、手がふさがってしまいますので、録音機などの機材の操作ができません。また、双眼鏡も使えません。音モアを付けることで、手のひらの集音効果が得られるのであれば、ありがたいと思います。
 確かに、装着するとまわりの音が大きく聞こえるように感じます。「ゴーッ」という環境ノイズが、違って聞こえることは間違いありません。
 鳥の鳴き声の少ない時、これをどのように検証したら良いのか思案のしどころです。(つづく)

2020年1月30日 (木)

六義園のノスリ

 1960年代後半、冬の明治神宮探鳥会ではノスリを必ず見ることができました。神宮北部の芝生を中心に上空を悠々と飛んでいたものです。初心者の私が初めて見たトビ以外のワシタカ類は、このノスリが初めてだったと思います。しかし、何時の頃からか神宮のノスリはいなくなりました。
 私は、六義園で1984年以降、とくにていねいに1991年まで記録を録っていますが、ノスリを見たことがありませんでした。ただ、1983年に日本野鳥の会東京支部報の鳥信が1例記録されています。
 ということで、都心ではノスリはいないものだと思っていました。ところが、数年前の皇居前での探鳥会で、ノスリが飛んでいるのを見たのが久しぶりの出会いでした。その後、六義園でも冬に上空通過を常連さんたちが見つけ、今シーズンもきれいな写真を撮っています。
 今日の六義園は、暖かくて気持ちの良いバードウォッチングをE藤さんと楽しみました。小鳥たちの種類や数の印象は安定しているものの、昨日までいなかったオオバンがいたりトモエガモの雌はいなくなったりと、水鳥たちは日に日に変化していました。
 一巡りして家に帰ると、ハシブトガラスが大騒ぎをしています。オオタカが出たのかと見ると、ノスリでした。
 ハシブトガラスとの大きさの比較がわかる写真が撮れました。
Buzzard2001301  
 飛行術は、ノスリのほうが上のようです。「私についてこられるのならば、ついておいで」という感じです。

Buzzard2001302
  六義園の周辺では、ノスリが狩りをできる草地や草原、あるいは農耕地はありません。ノスリにしてみれば、荒川の河川敷からはひと飛びなのでしょうか。狩り場から狩り場に移動する途中、六義園に立ち寄った感じです。
 

2020年1月22日 (水)

カルガモのディスプレイ-六義園

 やっと冬らしい寒さになってきました。
 おかげで、六義園の冬の鳥たちが増えてきました。
 ただ、毎年のことながら、池の杭の打ち直しをするため水位を下げています。作業が始まると、池にいるカモたちは出て行ってしまうので観察するのは今のうちです。ちょうどディスプレイをさかんに行うときだけに、録音のチャンスはここ数日だけかもしれません。
 すでに浅くなった池をさけて剡渓流にカルガモが24羽、集まっていました。しばらく見ていると、ディスプレイが始まりました。PCM-D100で録音、1,000Hz以下のノイズの軽減、ボリュームのアップ、ノイズリダクションをかけています。

 ディスプレイには、10羽ほどが参加しています。2,3羽が、同時に尾を上げたりして「ガガガ」と鳴いて、高い「ピッ」あるいは「ピュ」と聞こえる声を出しています。なかほどの高い声は、カワセミが鳴きながら飛んでいった時の声です。
  ディスプレイの鳴き声は、意外と小さいので録音の難しい音です。これでも、カルガモとの距離は10mほどなのです。
 カルガモとマガモの数少ないディスプレイの鳴き声を比較してみると、ほとんど変わりません。「ガガガ」もそっくり、「ピッ」と言う声は、2,500~3,000Hzにあって、多少尻下がりになっているパターンもよく似ています。こんなところも、交雑しやすい原因なのかもしれません。

2020年1月15日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-2月は鳥で天気予報です

 本日は、文化放送にて『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。
 去年からナレーションの担当になった鈴木純子さんは、気象予報士の資格を持っています。合格率4%の難関を突破した強者です。ということで、野鳥と天気についてのお話です。
 季節柄、鳥の鳴き声も静かなシーズンですので、トリビアネタで楽しい話となるように工夫しました。皆さん、ご存じの「ツバメが高く飛ぶと晴れ」など科学的に解説できることわざは意外と少なく、ちょっと苦労しました。
 今回、困ったのは「天気」と「気象」という言葉の違いです。私は、天気は「晴れ、雨、曇り」といったものの言い、気象は「高気圧がどうの、寒冷前線が発達して」などという違いかと思っていました。
 気象予報士の鈴木さんに調べてもらったところ、天気は明日、明後日と数日の様子、気象は1週間や1ヶ月先などの予報を言うそうです。なんと、時間的な問題、期間の違いで言葉が変わります。なんでも、気象辞典に載っているそうで、間違いありません。
 おかげで、ひとつ賢くなりました。

2020年2月 放送予定
2月 2日 オナガがさわぐと雨
   9日 スズメが水浴びをすると晴れ
  16日  フクロウが鳴くと晴れ
  23日  ツバメが高く飛ぶと晴れ

2020年1月10日 (金)

ガビチョウの地鳴きか-日光

 去年の12月、栃木県日光にて録音したよくわからない鳴き声のアップです。
 PCM-D100で録音、ボリュームのアップ、1,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 
 録音したのは2019年12月14日午後3時頃です。場所は、日光市内を流れる大谷川の河川敷、ススキ原の中から聞こえてきました。
 前日に同じ場所を歩いていたらキジの雄が飛び立ちびっくりしました。この日は、こちらから見つけてやろうと歩いていたら案の定、キジがいて驚かせずに近づくことができました。それでも、キジがススキの中に隠れたので、飛び立つ羽音を録ろうと録音機を稼働しながら近づきました。そのときに、聞こえた鳴き声です。
 鳴き声は、この3声のみ。2度目の鳴き声がいちばん大きくはっきりと聞こえます。2,600~5,000Hzくらいまでの幅のある声です。だんだん強くなり、高音まで伸びる音になっています。特徴のあるパターンはなく、縦筋1本という感じの声紋です。
 少なくともキジではありません。この他、この日はジョウビタキ、カワガラス、ツグミ、ホオジロ、ベニマシコ、ハシブトガラス、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ダイサギ、ヒヨドリ、カワラヒワ、エナガ、キセキレイ、カシラダカ、アオゲラを川原で見ています。
 印象として、鳥の名前が浮かんだのはキビタキの地鳴きの一部「グリグリ」あるいは「ギリリ」という鳴き声です。この季節、キビタキはいないはずですし、環境も合致しません。
 あと可能性のあるのは、この日は見つけられませんでしたが、ガビチョウの地鳴きです。手元にある音源を聞いてみますと、短い連続音を続ける鳴き方をしているものがありました。音質が異なりますが、鳴き方は似ています。さえずりが、複雑でいろいろなパターンのあるガビチョウですから、地鳴きもいろいろあるのかもしれません。
 今のところ、ガビチョウの地鳴きとして三角マークです。 

 

 

2020年1月 5日 (日)

ひさびさのトモエガモ-六義園

 トモエガモとの最初の出会いは、1975年頃に訪れた石川県河北潟でした。
 その時の写真です。

 Baikal-teal1
 おそらく2,000羽はいたと思いますが、写真はその一部です。
 初見ですから地元の方に教えてもらって、トモエガモとわかりました。その頃の河北潟は広くて、カモのいるところは近づけませんでした。そのため、この時はトモエガモの巴模様を見ることができませんでした。これは10月頃のこと、まだ多くがエクリプスのため、いずれにしても巴模様は見えなかったと思います。
 その後も各地の湖沼でトモエガモに出会いましたが、いずれも遠くて充実感の乏しい出会いばかり。しっかりと巴模様を見たのは、不忍池でのことだったでしょうか。
 そのトモエガモが、去年の12月16日から1月2日まで六義園に滞在してくれました。それも番での飛来です。
 六義園の過去のデータを見ると、1976年2月1日の雄1羽が最初の記録です。なんと、この記録は現在日本野鳥の会理事長の遠藤孝一さんが学生時代に六義園に訪れて見たものです。
 それ以降、1980年12月7日雄1羽、寺島旭さん。1984年3月4日雄1羽、寺島旭さん。1984年12月22日多少エクリプス羽が残っている雄1羽が私の記録です。寺島さんも私も、あっと言う間に飛び去ってしまい、じっくりと観察することはできませんでした。
 これ以降、ブログ記事にした雌が、2011年11月9日に飛来しています。
  http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2011/11/post-a433.html
 これも、滞在時間は数時間。あっと言う間にいなくなりました。いずれにしても、六義園で巴模様をしっかりと見たことはありませんでした。
 それが、今回のように半月も滞在し、繁殖羽の雄が番で見られるのは初めてのことです。12月16日、はじめに見つけたのはSさん、おかげで常連さん全員で見ることができました。このとき、距離を置いていた雌雄、雄が近づくと雌が離れ、雌が近づくと雄が離れるといった恋のかけひきがとてもおもしろかったです。それが、1週間もすると並んでいることが多くなりました。
Baikal-teal191223
 日本の巴模様は、水の渦巻く様子が由来だとか。水鳥のトモエガモだけに、巴模様がよく似合っていました。

« 2019年12月 | トップページ | 2020年2月 »

2020年10月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ