音モワを試すーその1
カミさんが「鳥が鳴いている」と教えてくれても、私には聞こえないことがあります。そうした時に、手のひらを耳に当てて鳴いているという方向に顔を向けると、聞こえます。この手のひらの集音効果を機材にしたのが、よしみカメラの「音モア」です。
実は去年、秋のジャパンバードフェステバルの会場で音モアを見たのですが、たくさんの人だかりがしていました。そのため、気になっていましたが手にすることはできませんでした。今考えてみると、イベント会場のような騒がしいところでは、性能の検証は難しかったことでしょう。
今回、よしみカメラのご厚意により手にすることができましたので試してみました。
音モアです。
簡単にいえば、空洞のヘッドフォーンです。形はヘッドフォーンで、お椀型の耳当てが空洞になっているだけです。たったこれだけのことで音が大きく聞こえるのですから、この企画を発案した人には、頭がさがります。
ヘッドフォーンのように頭に付けて、使用します。
ヘッドフォーンですと耳に密着させますが、音を拾うために開きます。人によって、頭の大きさや耳の位置が異なりますので、そのあたりは調整できるようになっています。
重さは、カタログでは126gとなっています。実際、頭に付けて負担になるような重さではありませんでした。お借りしたのは、つや消しのマットブラックと艶のあるピアノブラックで、微妙に重さと内側の加工に違いがあるとのことでした。
メリットとしては、鳥の鳴き声を聞くために手を耳に当てたら、手がふさがってしまいますので、録音機などの機材の操作ができません。また、双眼鏡も使えません。音モアを付けることで、手のひらの集音効果が得られるのであれば、ありがたいと思います。
確かに、装着するとまわりの音が大きく聞こえるように感じます。「ゴーッ」という環境ノイズが、違って聞こえることは間違いありません。
鳥の鳴き声の少ない時、これをどのように検証したら良いのか思案のしどころです。(つづく)
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