六義園のノスリ
1960年代後半、冬の明治神宮探鳥会ではノスリを必ず見ることができました。神宮北部の芝生を中心に上空を悠々と飛んでいたものです。初心者の私が初めて見たトビ以外のワシタカ類は、このノスリが初めてだったと思います。しかし、何時の頃からか神宮のノスリはいなくなりました。
私は、六義園で1984年以降、とくにていねいに1991年まで記録を録っていますが、ノスリを見たことがありませんでした。ただ、1983年に日本野鳥の会東京支部報の鳥信が1例記録されています。
ということで、都心ではノスリはいないものだと思っていました。ところが、数年前の皇居前での探鳥会で、ノスリが飛んでいるのを見たのが久しぶりの出会いでした。その後、六義園でも冬に上空通過を常連さんたちが見つけ、今シーズンもきれいな写真を撮っています。
今日の六義園は、暖かくて気持ちの良いバードウォッチングをE藤さんと楽しみました。小鳥たちの種類や数の印象は安定しているものの、昨日までいなかったオオバンがいたりトモエガモの雌はいなくなったりと、水鳥たちは日に日に変化していました。
一巡りして家に帰ると、ハシブトガラスが大騒ぎをしています。オオタカが出たのかと見ると、ノスリでした。
ハシブトガラスとの大きさの比較がわかる写真が撮れました。
飛行術は、ノスリのほうが上のようです。「私についてこられるのならば、ついておいで」という感じです。
六義園の周辺では、ノスリが狩りをできる草地や草原、あるいは農耕地はありません。ノスリにしてみれば、荒川の河川敷からはひと飛びなのでしょうか。狩り場から狩り場に移動する途中、六義園に立ち寄った感じです。
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