« 音モワを試すーその1 | トップページ | 彫刻家 ・ 村田勝四郎と日本野鳥の会-展示会 »

2020年2月 1日 (土)

音モアを試す-その2

 耳の遠くなった私でも客観的に効果を判断できないか、考えてみました。
 まずは、住まいのある都内のマンションのベランダで試してみました。印象としては環境音が大きくなった感じですが、ノイズが大きくなるだけで鳥の声を聞くのに良いのかの判断ができません。そのため、静かなところということで、なじみのある栃木県日光に行き検証を試みました。
 日光駅の近くに発電用の貯水池があり、カモ類数10羽が集まっているため、そこで試してみました。
 バイノーラルマイクを使用し録音した音源から、音モアの効果を確かめてみました。なお、バイノーラルマイクについては下記のサイトで詳しく述べています。このURLでサイトに行き、左のメニューから「バイノーラルで野鳥録音」をご覧ください。
 http://www.birdcafe.net/howto/howtoall.htm

 まず、音モアをつけず、そのままで録音してコントロールとなる音を10分程度録音しました。次に、音モアを設置して、マットブラック、ピアノブラックをそれぞれ10分程度録音しました。

200103
 録音機は、TSCAMのDR-05を使用。録音のステータスは、48kHz/16bit、ステレオです。
マイクは、PrimoのEM4201を使用。DR-05の録音ボリュームは最大です。なお、EM4201はプラグインパワー方式のため、DR-05のメニューの録音設定でマイク電源をオンにしました。
 結果バイノーラル録音での検証は、最初は鳥の鳴き声で比較したいと思いました。しかし、鳥が同じ距離で鳴いてくれるとも思えず、またこの季節はさえずりの季節でないために鳴き声が乏しく断念いたしました。そのため、環境音で比較することにしました。
 録音した音源から環境音が一律の部分10秒程度を取り出し、Adobe AuditionCCでスペクトル表示と周波数分析を表示させ比較しました。
 その1例から解説します。
 音モアなしのコントロールです。左がスペクトル表示、右が周波数分析です。
Nomal

 音モアを装着しての表示です。
Otomorel
 周波数分析は、左右のチャンネル10秒間の平均です。まず、100Hz以下の低音部分の差がわかりやすいと思います。音モアありでは、明らかに高くなっています。装着して「ゴーッ」という環境音が大きく聞こえるとおりの結果と言えるでしょう。
 また、音モアなしでは1~2kHzの間でへこんでいますが、音モア有りでは、この部分が上がっています。また、スペクトル表示でも1~2kHzの間の黄色が強くなり、ボリュームがあることがわかります。とくにこのほかの音域でも、多少のアップが見られますが、顕著なのは1~2kHzでした。
 これは1例ですが、だいたい同じような傾向が見て取れ、マットブラックとピアノブラックの差は見いだせませんでした。
 この他、自然のなかで装着して聞くと、自分の歩く足音も大きく聞こえるなど、周辺の音が大きく聞こえる印象はありました。ただ、鳥のさえずりの多くは2kHz以上、8kHzにわたる音域で鳴いています。このシーズンは、まだ鳥がさえずっていませんので、この音域についての効果は検証できませんでした。
 短期間、それも簡便な検証方法ですが、装着することで音が大きく聞こえることは間違いないと思いました。ただ、音域によってその違いがあり、個人によって感じ方に差あるでしょう。耳の良い人には効果が感じられず、ちょっと悪くなった人に効果ありで、かなり悪い人には感じないということになるかもしれません。
 また、増幅される音域のひとつが低音域であるため、環境音の大きな都会や沢音や波音が聞こえるような環境ではノイズが大きくなるだけでしょう。いずれにしても、静かなところでのほうが効果があると感じました。
 結果、静かなところで低い声で鳴く鳥については、効果が期待できそうです。たとえば、夜の山地で鳴くオオコノハズクや遠くで鳴くミゾゴイの鳴き声をキャッチできる可能性はあると思いました。
 よしみカメラの音モアについてのURLです。性能など、確認してください。
 http://www.443c.com/product/otomore/otomore.html
 なお、音モアの販売価格は2,980円(税別)です。アマゾンだと送料無料となるようで、500円お得です。
 https://www.amazon.co.jp/dp/B07SCXW7LY?ref=myi_title_dp
 効果は、使用する環境や個人の耳の聞こえ具合によってずいぶん差がでるのではと思います。また、3,000円前後で機械的な機構がないのですから、補聴器や集音器と言った機材のような効果を期待するのは無理だと思います。
 簡単安価で、耳に手を当てた程度の効果を得られる機材として割り切って使うのならばお勧めです。(おわり)

« 音モワを試すーその1 | トップページ | 彫刻家 ・ 村田勝四郎と日本野鳥の会-展示会 »

機材」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 音モワを試すーその1 | トップページ | 彫刻家 ・ 村田勝四郎と日本野鳥の会-展示会 »

2022年8月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ