日本野鳥の会のバッチーその1
まずは、訂正です。
この間、アップした村田勝四郎さんデザインのバッチの水平があっていませんでした。下掲のように左下のラインを水平にするのが正しい位置となります。
こうすることで鳥が降下しているようすとなり、尾や翼の感じがより自然になります。この鳥が何か、いろいろ議論があります。ツバメ説が有力ですが、1960年発行の『野鳥』誌の100号記念号には、ほぼ3分2ページを使ってバッチの宣伝が書かれています。そのなかに「翼を強く後方尾の上にしぼって疾飛する鳥の姿(原文のまま)」と書かれ、種名は明記されていません。村田さんのイメージする鳥の姿なのでしょう。
Facebookにリンクさせたら、バッチについてのコメントがいくつか寄せられました。村田デザインのバッチの思い出を多くの人がお持ちであることがわかりました。
ところで、村田デザイン以前のバッチがあるのをご存じでしょうか。戦前の日本野鳥の会の会員章です。
戦前の『野鳥』誌には、ほぼ毎号に次のような広告が載っていました。これは、5巻8号からの切り抜きです。
本来は、中央の鳥とてっぺんの十字架は金色、周辺は銀色の加工がされています。十字架、王冠、幾何学模様、鳥、枝でしょうか。これらが、盛り込まれています。胸章ですからバッチ自体はとても小さく細工はかなり精巧です。『野鳥』誌の告知には、高さ7分5厘とありますから約23mmです。バッチの実物と告知の記事をはじめて並べて見て、気が付いたことがあります。鳥の向きが違うのです。実物は左、イラストは右を向いています。
翼を拡げた鳥が、なんなのかわかりません。冠羽があることからレンジャク類と思っていたらワシ説がありました。
この写真は、蒲谷鶴彦さんが所蔵しているのを撮らせてもらったものです。蒲谷さんは「野鳥のイメージが無いし、籠に入ったオウムのようで、良いデザインとは思えない」とおっしゃっていたと記憶しています。(つづく)
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