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2020年3月22日 (日)

21時間録音してこれだけ-日光

 連休ということで栃木県日光に行ってきました。
 20日は強風で録音はあきらめていましたが、せっかく日光に来たのだからと山陰の少しでも風の少なそうなところにタイマー録音を仕掛けました。標高800mほどの雑木林です。ここにYAMAHA W24を2台とTASCAM DR-05を1台、タイマー設定は、午前4時30分から7時30分です。
 東北新幹線が止まるほどの強風、それもかなり長時間吹き荒れ、朝のゴールデンタイムも止みませんでした。そのため、合計9時間録音したのですが、まったく鳥の声を捉えることができなかった録音機があったほど、鳥が鳴いていない朝でした。
 奇跡的に録音できたのは、DR-05がとらえたミソサザイです。ボリュームを少しアップ、2,000Hz以下のノイズを軽減、ノイズリダクションをかけています。

 この3声のみです。それも、風の止み間に鳴いていました。このあと、かなり遠くで鳴く声をかすかにとらえていましたが、9時間でこれだけです。
 21日は、同じ場所に2台。さらに、標高1,600mの高原に3台を置きました。まだ、森のなかには雪が残っています。タイマー設定は同じ時間ですが、1台は夜の録音を録るため午後6時から9時までとしました。
 なんと、TASCAM DR-05のタイマー設定をミス。録音されていませんでした。それでも、この日は、合計12時間分の録音をしたことになります。
 21日の標高800mの雑木林では、同じ時間にミソサザイがやはり数声鳴いただけで、ほとんど鳥の声をとらえることができませんでした。強風のせいというより、まだ時期が早いようです。
 標高1,600mの高原のほうは、夜の録音には鳥も含めて生き物の声は録音されていませんでした。ただ、早朝は遠いもののミソサザイ、コゲラ、ヒガラ、コガラ、エナガの鳴き声とアカゲラのドラミングが入っていました。遠いと言うことは、まだ密度が低く録音機の近くで鳴いてくれる鳥がいなかったということでしょう。
 なんとか音ととらえていたのが、コガラの変わった鳴き声です。YAMAHA W24で録音、ボリュームのアップ、2,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 この声は、ときおり早春に聞くことができる鳴き声です。ただ、夏に鳴いた記録もありますので、どのような意味があるのか不明になってしまいました。
 いずれにしても、いよいよ野鳥録音のシーズン到来です。21時間録音できるのも録音機の発達のおかげです。録音機を磨いて、また挑戦いたします。

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