激しい笹鳴き-六義園
先日の六義園での録音です。
以前、ウグイスがさえずっていた場所です。
激しい笹鳴きが聞こえました。PCM-D100で録音、1,500Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。
よく聞くと「ジャジャ」という声と「ジュルル」という連続して鳴く声がかぶっていて2羽が鳴き合っているのがわかります。
録音機をそっと置いて離れて観察しました。間違いなく2羽のウグイスがミヤコザザのなかにいるのを確認できました。ただ、雌雄まではわかりません。1mも離れていないところで鳴き合っています。
この録音は、10分32秒あります。私が録音する前から、激しく鳴いていましたので10数分はやりあっていたことになります。
笹鳴きは、姿の見えない藪のなかでお互いの存在を確認しあう意味のほか、自己主張の意味もあると思っていました。さらに、こうした激しい鳴き合いから威嚇をしているような印象もあります。
笹鳴きをウグイスの地鳴きとして一括りにするのは、まずいのではと思う録音でした。
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まつ様
私はこのウグイスのマシンガンのような笹鳴き初めて知りました。
ミソサザイは警戒したときなどよくマシンガン地鳴きしますが、ウグイスもやることあるんですね。
蛇足ですが、地元の都市公園に冬場にミソサザイが来ることはあるのですが、春先にさえずりを聞くことはありませんでした。しかし、今年の調査タイマー録音に、先週2日間、断続的にさえずりが録音されていました。
山では珍しくないミソサザイですが、地元で鳴いてくれると妙にうれしくなります。
投稿: 鈴木♂ | 2020年3月23日 (月) 14時29分
鈴木♂様
年度末のお忙しいところ、コメントありがとうございます。
ミソサザイの地鳴きは、あまり録音したことがありませんが、声紋で見ると4,000Hz以下の音がほとんどなく、金属的な高い音に聞こえます。
ミソサザイのさえずりは日光で毎朝、3声だけ鳴いていました。
ミソサザイは、日光に行くとたくさんいるのですが、都会の公園に出るとカメラマンガ集まるみたいです。このあたりの価値観がどうも一致しないのが、不思議です。
投稿: まつ | 2020年3月23日 (月) 15時21分