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2020年4月 9日 (木)

輪っかになった声紋-六義園

 そろそろ夏鳥の鳴き声が聞こえるのではないと思い六義園に向けて一晩、録音してみました。
 残念ながら、夏鳥の鳴き声はまだ見つけていません。なにしろ5Gもあるので、時間がかかります。メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリがにぎやかで、その合間にツグミのさえずりが聞こえます。六義園が開いていれば、鳴いているところを特定して、もっと近くで録れるのですが残念です。
 ところで、何が鳴いているかのチェックは、声紋表示をさせて見ていきます。見たことのない声紋パターンが現れれば、常連の鳥でないことになり新知見かもしれません。午前5時頃に、丸い輪になったようなパターンが連続していることに気が付きました。こんな変わった声紋は、今まで見たことがありません。
 ステレオをモノラルに変換、左右は32秒、天地2,000Hz~10,000Hzの表示です。

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 いったい何でしょう。
 聞いてみると、なんのことはないシジュウカラとメジロのさえずりがシンクロしているために、丸く見えるのでした。縦がシジュウカラ、横がメジロの声紋パターンと言ったら良いでしょうか。それにしても、このシンクロは8分以上に渡って続いていました。最後は、シジュウカラが鳴きやんでシンクロは終わりですが、さらにメジロは鳴き続けていました。小さな鳥たちのエネルギーを音で感じるときです。
 この声紋は実際には、次のように聞こえます。
 TASCAM DR-05で録音、2,000Hz以下の低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 このシジュウカラとメジロ、お互いの鳴き声を意識して鳴いているのでしょうか。同じ音域を取り合っている感じにも聞こえます。

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