ドバトのさえずり、別パターン
もっとも身近な鳥のひとつのドバトですが、意外と鳴き声については録音していません。
以前、やっとドバトが巣の近くで鳴くようすを録音することができて、さえずりとしました。下記URLでアップしました。
http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2014/07/post-7245.html
「グルッグ、グルッグ・・・」を繰り返す鳴き方をしています。
このときは、巣があり卵を産んでいました。
今回、日光にいったさいの録音を整理していたら、下記のようなドバトの鳴き声を録音していました。
TASCAM DR-05で録音、300Hz以下のノイズを軽減、ボリュームのアップ、ノイズリダクションをかけています。
「ウーウ、ウーウ、・・・」と聞こえます。なかなか難題の音でした。鳴き声自体が、300~400Hzと低く街のノイズに埋没してしまっています。おそらく、ドバトと録音機の距離は20mと近いと思います。この距離で、大きな鳥が鳴いてくれたら、もっと大きな音に録れても良いと思います。ドバトの鳴き声は、とても小さいのです。
ドバトの本来の生息地は、半砂漠のような開けた環境だと思います。樹木がないので声をさえぎるものがなく、低い音のほうが遠くまで届いて有利なことはわかります。自己主張を感じないということは、なわばりが狭いため、集団で繁殖するためなわばり意識が希薄のためなどの要素があると思います。
ところで「グルッグ、グルッグ・・・」と「ウーウ、ウーウ、・・・」の違いは何なのでしょう。
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いつも楽しみに拝読しております。
ウーウ、ウーウという声は餌をねだる声ではないかと思います。以前は、巣から聞こえてくるのでヒナの声だと思っていたのですが、成鳥でもこの鳴き方を目にして、考え直していたところ、先日こちら(つまり人間)に向かって鳴きだしました。餌やりの多い公園だったのであり得ることと思われます。
投稿: タムラ | 2020年7月23日 (木) 16時49分
タムラ様
なるほど、鋭い観察ですね。
この録音中は観察していませんので、他のドバトがいたのか、巣の近くなのかもわかりませんでした。ただ、いつもドバトのいる場所であることは間違いなく、巣をつくったこともある場所です。
ちなみに、42分の録音のうち18分にわたり断続的に鳴いていました。私が録音を開始する前から鳴いていましたので、30分くらいは鳴いていたと思われます。音量に変化はありませんので、同じ場所で鳴いていたことになります。
食べ物を乞うにしては、長いかなと思いました。食べ物を乞う鳴き方も裏を返すと自己主張の意味もあると思います。同じ鳴き方で、別の効果が期待しての行動である場合がありますので、食べ物を持っているような人には「この俺に食い物をくれ」、巣あるいはなわばりでは「俺がいるぞ」になる可能性があるかと思います。
いずれにしても、まだチャンスがあると思いますので、私も観察して注意するようにします。
ありがとうございました
投稿: まつ | 2020年7月23日 (木) 19時58分