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2020年6月13日 (土)

コルリの長い前奏

 カミさんが尾瀬で録音してきた音源を確認していたら、きれいにコルリが録れていました。
 コルリとコマドリの鳴き声の識別ポイントは、コルリに前奏があること。「チ、チ、チ・・・」という短い連続した鳴き声の後に、流れるような節が続きます。この前奏を聞き逃したり遠くて聞こえないと、コマドリとの区別に迷います。
 ちなみに、この前奏は4,000~5,000Hzと高めです。高齢者のなかには聞こえない音域となり、コルリが減ってコマドリが多くなったと言うことがないようにご注意願います。
 ところで、この前奏は短いのが普通です。短いと0.1秒で5回、ふつう0.5秒10回くらいです。それだけに、注意をしないと聞き逃す可能性のある鳴き声でもあります。
 今回、チェックしたコルリのさえずりは、とても長いのです。いちばん長い前奏は、なんと32秒にわたり72回鳴き続けていました。YAMAHA W24で録音、2,000Hz以下のノイズの軽減、軽くノイズリダクションをかけています。

Siberian-blue-robinspectrum2020

 声紋は左右39秒、天地2,000~9,000Hz、モノラルに変換しています。この間にメボソムシクイが4回もさえずっています。コルリの前奏の下に、のれんのように垂れ下がって見えるのがメボソムシクイの鳴き声です。
 前奏は、雌の鳴き声や警戒声によく似ています。そのため、警戒していて途中からさえずり始めたかとも思ったのですが、他のさえずりに付随する前奏も長い傾向にありました。この長い前奏の前でも、11秒、10秒、10秒、5秒、13秒ととても長めです。普通は、0.5秒前後のことが多いのですから、とても長く感じます。
 典型的な0.5秒ていどのさえずりを聞いていると、0.5秒間に前奏のボリュームがだんだん上がってきて登りつめたところで一気に鳴くという感じに聞こえます。しかし、長い前奏は一定の強さでなかなかピークにならないという印象もあります。
 長い前奏は個性なのか、それともさえずりはじめでまだ思うようにさえずれないのか、興味のあるところです。

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