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2020年7月

2020年7月27日 (月)

Webで音声編集-AudioMass

 多くの場合、野鳥録音の音源は編集しなくては人に聞かせられません。
 そのためのアプリは、無料から有料までいろいろあって使いやすいものを活用していることと思います。
 今回、見つけたのはWeb上にあって、音源ファイルをアップすることで編集をするというアプリAudioMassです。まだ見つけたばかりなので使い込んではいませんが、イメージが伝わればと思い記事にしました。
 まず、下記のURLでAudioMassに行きます。
   https://audiomass.co/
 これだけで編集画面となります。インストール必要は、ありません。

 Audiomass    
 画面は、いたってシンプル。英語表示ですが、他の編集ソフトを使ったことがあれば基本は同じなので戸惑うことなく、使えると思います。
 まず、編集をしたい音源ファイルをドラッグしてファイルを開きます。Web上に送るのですから、大きな容量だと時間がかかります。3時間とかは無理ですが、96kHz/36bitの高品位のwavファイル、10分程度ならば問題なく読み込んでくれます。
 編集加工のコマンドは、基本的なものは揃っています。ボリュームのアップ、フェードインフェードアウト、カットなど。グラフィックEQを使えば、低音の軽減や特定の音域のボリュームアップなどができます。あまり私は使いませんが、DelayやNomalizeなどもあります。印象としては、作動は軽くサクサク動く感じです。
 対応しているファイルのバリエーションは多く、ほとんど対応していますし高品位もOKです。制約といけば、Internet Exprolerでは使うことができませんでした。そのため、Microsoft Edgeで試しています。
 すでに編集ソフトがインストールされていれば、あまり使う機会はないなあと思いました。どんなシチュエーションで使えるか考えたところ、たとえば旅先、あるいは出先で編集ソフトが必要になったときにインターネットにつながったコンピュータがあれば、その場で編集することができるといったメリットでしょうか。
 いろいろ操作していたら、ViewのなかにSpectrum Analyserがありました。声紋分析ができることになります。チェックを入れると、別窓が開いて声紋表示がされました。さらに驚いたことに、この声紋はPlayすると右から左に流れていくのです。以前、動く声紋を作ろう思って苦労しましたが、なんとも簡単に作ることができました。
 YouTubeにアップしてみました。
 オオルリの声紋が、右から左に流れていきます。
  https://www.youtube.com/watch?v=oMZx6o26OKs&feature=youtu.be

2020年7月21日 (火)

幼鳥の鳴き声の録音

 カミさんが戦場ヶ原で、カケスの幼鳥の鳴き声を録音してきました。
 YAMAHA W24で録音、ボリュームのアップ、600Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 ネコのような鳴き声は、ホシガラスの幼鳥の鳴き声に似ています。カケスの姿を確認しているのでカケスで間違いありませんが、雰囲気の似た声です。鳴き声からだけですが、カラス属よりカケス属とホシガラス属のほうが近いのかもしれません。
 日光にはカケスが多く録音もあるのですが、うかつにも幼鳥の鳴き声は録音していませんでした。
 ところで、野鳥録音をし始めて成鳥と幼鳥では鳴き声が違うことがけっこうあることに気が付きました。しかし、幼鳥の鳴き声まで図鑑に書いてあることはまずありません。市販のCDもさえずりが中心で、地鳴きはもとより幼鳥まで収録されているものは限られています。そのため、識別に困りますし、この季節の問い合わせは幼鳥が鳴き声がときおり寄せられます。
 録音仲間の努力のかいもあって、フクロウ、トラフズク、オオコノハズク、コノハズクなどのフクロウ系の幼鳥の鳴き声の多くは解明されました。同じように姿の確認のしづらいヨシ原の鳥は難題です。たとえば、ヨシゴイは3日がかりのうえTさんに助っ人をたのんで確認することができました。この他、サンカノゴイやミゾゴイ、あるいはクイナ、ヒクイナの幼鳥の声は未確認です。また、幼鳥の鳴き声も成長段階によって違ってくると思います。調べれば、けっこう奥が深い課題だと思います。
 幼鳥の鳴き声は一年を通じてみれば、わずか1、2ヶ月間だけ通用する鳴き方です。しかし、幼鳥の鳴き声が記録されるということは繁殖の確認につながるのですから、もっと注目されるべきでしょう。
 幼鳥の鳴き声が楽しめるのは、今だけです。

2020年7月18日 (土)

夜明けのヒグラシとキビタキ-日光

 去年に続いて、今年も日光は雨続きです。1日のうちで、どこかで雨が降ることが多く、思うように録音ができません。それに加えて新型コロナのため、なかなかチャンスがありません。機材のチェックなど、いろいろやりたいことがあるのに困ります。
 今回は雨はない予報でしたので、近場の雑木林にTASCAM DR-05とYAMAHA W24をタイマー設定して置いておきました。
  ところが、朝起きると霧で前のスギ並木が見えません。霧雨未満、濃霧以上という感じです。もちろん雨は、雨音やしずくが落ちる音が入ってしまい、録音は不可となります。霧ならばと思いましたが、濃霧ともなると木の葉にたまったしずくが落ちる音が絶えずしていました。
 それでも、キビタキが夜明けとともにさえずっています。ときどきヒヨドリも来て、鳥たちは元気です。午前4時22分、まだ暗いなか、ヒグラシが鳴いてくれました。
 YAMAHA W24で録音、ボリュームを少しアップ、しずくが落ちる大きな音はカットしています。

 ヒグラシのおかげで、雰囲気のある音になりました。

2020年7月14日 (火)

デジスコ通信の投稿・最終回

 私が日本野鳥の会の職員だった時(1987~1993年)は、ある意味、業界の最先端にいたことになります。各地の自然保護の問題から双眼鏡の新機種の情報が、いやでも入ってきました。
 しかし、このときにはデジスコのデの字も知りませんでした。それもそのはずで、石丸喜晴さんがデジスコドッドコムを設立したのは2002年ですから、フリーになっていた私は「デジスコ」という言葉を知って新しい風を感じたものです。それに、加えてデジスコの主力メンバーのpouさんは、前の職場だった日本鳥類保護連盟に出入りしていた中学生だったのですから驚きました。この頃、フィールドでpouさんと歩くとpouさんはたちまちカメラオジさんたちに囲まれるほどの人気でした。
 そのpouさんも結婚され、娘さんも大きくなりました。時代は、流れていきます。
 デジスコも時代の流れのなかで熱心なファンのものとなった感があり、デジスコドッドコムが発行するメールマガジン「デジスコ通信」は最終号となりました。
 私は、創刊後しばらくしてから連載を開始。最終号まで107回投稿をしたことになります。おかげさまで、ブログやTwitterで取り上げられるなど反響があり、執筆の励みの多い連載となりました。長い間のご愛読、ありがとうございました。まずは、お礼申し上げます。
 ということで、最終回は下記URLで読むことができます。
   http://www.digisco.com/mm/dt_117/toku1.htm

 また、過去の連載は下記URLですべて読むことができます。そうとうお時間のあるときにご覧いただければ幸いです。
   http://www.digisco.com/library/yacyo/index.htm

 私もデジスコを試したり、デジスコファンの方の意見を聞いたりしています。野鳥は、肉眼、双眼鏡、望遠鏡と違う世界が見えます。加えて、望遠レンズで撮影する世界も異なります。デジスコは、望遠鏡の世界で野鳥を見て楽しみ写真に撮れる世界だと思います。それだけに、離れられない根強いファンがいることは確かです。デジスコが、これからもバードウォッチング業界の一翼をなすことを祈ります。

2020年7月10日 (金)

やっと録音できたヒヨドリの幼鳥-六義園

 身近な鳥の録音でいちばん難題なのはツバメのさえずり、ついでヒヨドリの幼鳥の鳴き声だと思います。
 いつでも鳴いているしどこにでもいると、思われるかもしれません。しかし、意外にも今までヒヨドリの幼鳥の鳴き声は2回しか録音できていません。いずれも日光で、流れのそばの録音でコンディションはベストとは言いがたい音源です。
 なぜ、難しいのか。ひとつにヒヨドリの巣立ちが遅いのです。シジュウカラやスズメなどの留鳥タイプの鳥は、5月中旬に幼鳥をみます。ヒヨドリは、早くて6月3日(1989年)、遅いと7月21日(1990年)、だいたい6月下旬からとなります。いわば、関東地方の梅雨のさなかに巣立ちます。そのため、雨や風のなかでは、いくら鳴いてくれても録音できないのです。さらに、梅雨の晴れ間や梅雨が明けるとセミの大合唱となり思うような音に録れません。
 本日、晴れ間をぬって六義園へ行きました。来園者は常連さんていど、昔の梅雨時の六義園のように空いています。そのかわり、鳥もいません。鳥仲間との挨拶は「いないね」です。
 でも、ヒヨドリの親子がいました。これ幸いと録音機をむけました。PCM-D100で録音。ボリュームのアップ、2,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 幼鳥が親鳥を追いかけて、食べ物をねだるときの鳴き声です。3羽いますので、親鳥が1羽で2羽の幼鳥が付いています。ヒヨドリとの距離は10数m、今までなく近いです。周辺を幹線道路に囲まれ、都会のノイズに覆われた六義園でも、近ければここまでクリアに録れます。
 じつは、録音していて私の老耳には、よく聞こえないです。声紋を見ますと、主な音は4,000~8,000Hzと幅があり、とても高いのです。「チュイ」と聞こえる「チュ」が8,000Hzで「イ」が4,000Hzです。ですから、私には低い「イ」の辺りが聞こえていることになります。さらに、倍音は8,000Hzの16,000Hzまでひろがっていて、とても深みのある音を醸し出しています。
 葉などの障害物が多く音の通りにくい森のなかで、親鳥との交信にはこの幅のある音と高い音が効果的に働いていることになります。
 5分ほど録音したところで、雨が降ってきてしまいました。それでも、やっと思うような音に録れてまずは幸いでした。ヒヨドリの親子に感謝です

2020年7月 8日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-8月は渡良瀬遊水池の野鳥

 今日は、文化放送の『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。
 今頃は、東京都の新型コロナの感染者数が1桁になっているはずでしたが、3桁が続いています。感染リスクの高い私は、家からのリモート参加です。
 以前、8月のバードウォッチングは、どこに行ったら良いのか聞かれたことがあります。「高い所に行くか、北へ行くしかない」と答えたのですが、考えてみたら平地のヨシ原がある意味、ベストシーズンとなっています。ということで、栃木県の渡瀬遊水池の野鳥たちがテーマです。
 この季節、渡良瀬遊水池を代表する鳥と言えば、大好きなオオヨシキリです。しかし、何度も取り上げていますので、オオヨシキリ抜きで構成してみました。それにしても、8月の渡良瀬遊水池は暑いです。草いきれのなか、汗をふきふき録音した記憶しかありません。野外の録音では風は大敵ですが、あまりの暑さに吹いてくる風にほっとした思い出があります。

2020年8月 放送予定
8月 2 日 コヨシキリ
   9日 ヨシゴイ
  16日 セッカ
  23日  サンカノゴイ
    30日 チュウヒ

 

2020年7月 7日 (火)

前奏のないコルリのさえずり-日光

 日光の霧降高原で20年以上、同じポイントで同じ頃、同じ時間に録音しています。
 最初は、コマドリが多かったのですがコルリとなり、コルリがいなくなったと思ったら、現在はコルリが復活しています。毎年、少しずつ変化をしていることがわかります。
 今年も、他府県の移動が一時緩和された間隙をぬって、データを録りに行きました。
 以前にも記事にしたことがありますが、コルリとコマドリのさえずりの違いは、コルリに「チッチッチッ」という前奏があることです。これを聞き逃すとしばらく聞いて、鳴き方の変化の多い少ないで判断することになります。ちなみに、変化の多い鳴き方をする方が、コルリでよろしいかと思います。
 今回、前奏のないコルリのさえずりがあることがわかりました。
 YAMAHA W24で録音、ボリュームのアップ、1,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。全体で約3分間ある音源の間を詰めて47秒に短縮しています。

 6番目の声まで、前奏がありません。また、7~8番目には前奏がありますが、3音くらいしかなく聞き取るに苦労するほどです。ただ、5分ほどしてのさえずりは、前奏が7音となり、正常のコルリのさえずりとなります。
 この鳴き声は、この日の最初のさえずりです。時間は、午前3時42分。夜の鳥のホトトギスしか鳴いていない時間帯に、最初にさえずり始めたのがこのコルリです。ようするに、さえずりはじめは前奏がないことがありそうです。少なくともこの日のこの場所のコルリは、さえずりはじめには前奏を付けず、だんだん調子が乗って来ると前奏を付けて鳴く感じです。
 コルリにとって前奏を付けるということは、さえずりに力が入っている証拠といえるのかもしれません。

2020年7月 1日 (水)

ヨタカの前奏に似た声-六義園

 昨夜のことです。午後10時頃、テレビを見ていると六義園から何かの声が聞こえてきました。
 昨夜は、本日同様に強風とときどき雨。さらに、なぜか駒込周辺は救急車両のサイレンがたえず鳴っています。そのなかで、ときどき鳴き声が聞こえます。ダメ元で、録音機を窓辺に置いておきました。
 TASCAM DR-05で録音、800Hz以下のノイズカット。複数回のノイズリダクションをかけて、全体のノイズを軽減しています。

 ノイズリダクションを少しずつ何度もかけることで音そのものが変質しないようにしています。
 この声が、10~20分おきにときどき聞こえます。鳴くと1声の時もありますが、3~5声鳴き続けます。鳴き声は、比較的近くで聞こえましたが、だんだん離れていきました。
 いちばん似ていると思ったのは、ヨタカの前奏です。ヨタカは「ポアポア・・・」と連続して鳴いた後に「キョキョキョキョ・・・」を繰り返します。「ポアポア・・・」は、とくに鳴き始めに鳴きます。「キョキョ・・・」は大きな声なので離れていても聞こえますが前奏の「ポアポア・・・」は、小さな声なので聞き逃すことの多い鳴き声です。
 声紋で比較すると、800~1,000Hzから1,300~2,000Hzの間にあることが似ています。また、パターンは右下がりの縦模様。「ポ」が高く「ア」が低くなっています。謎の声は、それほど顕著ではありませんが、縦模様であることは似ています。
 今までの経験ですと、「キョキョキョ」だけのことはありますが、「ポアポア」だけの鳴き方を聞いたことはありません。
 若鳥がどのように鳴くのか。繁殖が終わった成鳥が、どのように鳴くのかなどなど、夜の暗闇のなかで鳴くヨタカのこと、確かな情報がありません。
 今夜も強風が吹き荒れています。さらに、大雨の予報のため期待ができませんが、耳を澄ましています。

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