デジスコ通信の投稿・最終回
私が日本野鳥の会の職員だった時(1987~1993年)は、ある意味、業界の最先端にいたことになります。各地の自然保護の問題から双眼鏡の新機種の情報が、いやでも入ってきました。
しかし、このときにはデジスコのデの字も知りませんでした。それもそのはずで、石丸喜晴さんがデジスコドッドコムを設立したのは2002年ですから、フリーになっていた私は「デジスコ」という言葉を知って新しい風を感じたものです。それに、加えてデジスコの主力メンバーのpouさんは、前の職場だった日本鳥類保護連盟に出入りしていた中学生だったのですから驚きました。この頃、フィールドでpouさんと歩くとpouさんはたちまちカメラオジさんたちに囲まれるほどの人気でした。
そのpouさんも結婚され、娘さんも大きくなりました。時代は、流れていきます。
デジスコも時代の流れのなかで熱心なファンのものとなった感があり、デジスコドッドコムが発行するメールマガジン「デジスコ通信」は最終号となりました。
私は、創刊後しばらくしてから連載を開始。最終号まで107回投稿をしたことになります。おかげさまで、ブログやTwitterで取り上げられるなど反響があり、執筆の励みの多い連載となりました。長い間のご愛読、ありがとうございました。まずは、お礼申し上げます。
ということで、最終回は下記URLで読むことができます。
http://www.digisco.com/mm/dt_117/toku1.htm
また、過去の連載は下記URLですべて読むことができます。そうとうお時間のあるときにご覧いただければ幸いです。
http://www.digisco.com/library/yacyo/index.htm
私もデジスコを試したり、デジスコファンの方の意見を聞いたりしています。野鳥は、肉眼、双眼鏡、望遠鏡と違う世界が見えます。加えて、望遠レンズで撮影する世界も異なります。デジスコは、望遠鏡の世界で野鳥を見て楽しみ写真に撮れる世界だと思います。それだけに、離れられない根強いファンがいることは確かです。デジスコが、これからもバードウォッチング業界の一翼をなすことを祈ります。
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まつ様
デジスコ通信が終わってしまうのは寂しいですが、長期にわたる連載お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。
振り返ると私がまつ様と再会できたのもデジスコ通信の記事を読んだことがきっかけでした。
撮影マナーについての発信も心強かったです。
最近はデジスコをやっている人が少なくなったと感じます。三脚禁止の場所が増えたことも理由の一つかもしれません。
以前感じていたことですが、デジスコの人は比較的ナマーを守り、配慮をもって撮影してる人が多かったと思います。それはデジスコ・ドットコムのデジスコ通信の効果が少なからずあったのだと思います。
私は10年ほどデジスコを楽しみましたが、メインが録音に変わり、写真は証拠程度と考えるようになり、最近はデジスコを持ち歩かなくなってしまいました。
しかし、干潟のシギチなど、デジスコに軍配があがる場面も多々ありますし、過去に撮影した写真を見ると良いものもたくさんあるので、デジスコも細々でも継続し、良さを再確認したいと思っているところです。
コロナが収束して、色々なことを思いっきり楽しめる日が早く来ることを祈っています。
投稿: S木♂ | 2020年7月16日 (木) 20時50分
S木♂様
そういえば、S木♂さんとの出会いは、デジスコ通信のコラムがきっかけでした。
今調べて見たら、ちょうど10年前になります。
『鳴きまねコンテスト』の優勝者ということで、下記の記事です。
http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2010/08/post-74ad.html
このきっかけとなったコラムは『下宿は四畳半から』で、思いのままに書いたものです。ところが意外と反響があって、そのお一人がS木♂さんでした。
http://www.digisco.com/mm/dt_48/toku1.htm
それにしても、あっと言う間の10年のお付き合い、これからもよろしくお願いいたします。
投稿: まつ | 2020年7月18日 (土) 15時41分