先々月の話なので、ほとぼりが冷めていると思います。
6月26日の葛西臨海公園でのことです。オオヨシキリの鳴き声を録音し終わると、低い声が聞こえたとカミさんが教えてくれました。12時近く、天候は曇りです。
その場で、録音機のスピーカーでチェックしましたが聞こえません。家に帰ってアンプを通しスピーカーに音を出して聞くと、低い鳴き声が聞こえました。
PCM-D100で録音、全体にボリュームのアップ、該当の音域のアップ、350Hz以下の低音の削減、ノイズリダクションをかけています。
オオヨシキリの合間に聞こえる「プオ。プオ。プオ」という感じに聞こえる声です。最初はヨシゴイを疑りましたが、もっと高い音で700~900Hzで「ワン、ワン」と聞こえると思います。サンカノゴイは、逆にもっと低く150~250Hzです。
いちばん印象として近いのはミゾゴイの鳴き声だと思いました。なお、ミゾゴイは昼間も鳴きます。
日本でもっともミゾゴイを聞いているS木♂さんに聞いていただいたところ「繁殖地でこのような声が録音されたことはありません。」とのことでした。ただ、成長段階などで、このような鳴くことが無いとは言い切れず、さらには他の湿地の鳥たちの鳴き声については不明なことが多いのでいろいろ可能性があるのではという意見をいただきました。
あと、海辺の葛西でミゾゴイというのはにわかに信じがたい記録ですが、ちょうどネットでは「2020年5月15日朝、新宿駅東口の前でミゾゴイが出現」話題になっていました。新宿駅の入口にたたずむミゾゴイの写真が、アップされていました。新宿より葛西のほうが可能性が、ミゾゴイがいる可能性は高いと思います。
また、葛西の元レンジャーのN村さんに連絡をして注意をしてもらうようお願いいたしました。しかし、その後、同じような鳴き声を聞くことは無かったと報告をいただきました。また、葛西における過去のミゾゴイの記録はないとのこと。慎重にならざるを得ません。
今のところ、ミゾゴイの確定はいたしませんが、いろいろな可能性があると思い、備忘録を兼ねてアップしておきます。
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