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2020年9月29日 (火)

アオバトのさえずり-日光

 このところ、ブログの更新が滞っています。心配してメールいただいた方もいて、恐縮です。この季節は音のネタが少ないときなので、ブログのネタにも困ります。加えてコロナ禍のなか、出かけるのもなんだかおっくうになってしまって、さらにネタがなくなっています。
 ということで、日光に行って来ました。とにかく雨続きの日光で、晴れるとの予報を信じての来訪です。
 考えてみると、この季節はどうせ鳴かないだろうと、タイマー録音を仕掛ける回数も少なく記録もあまりありません。ダメ元で、いつもの雑木林に仕掛けてみました。
 タイマー設定は、午前4時30分から7時30分までの3時間。3台の録音機を仕掛けておきました。なんと思わぬ拾いものがありました。
 まずは、アオバトのさえずりです。TASCAM DR-05で録音、600Hz以下のノイズの軽減、ボリュームのアップ、ノイズリダクションをかけています。 

 アオバトは、5時36分頃に鳴いていました。
  夜の鳥はフクロウの雌が鳴いたのが4時56分、まだ暗い時刻です。昼の鳥はカケスが5時15分、ミソサザイの地鳴きが5時18分、不明の声が鳴いて、ついでアオバトでした。ハシブトガラスはこの後で、アオバトは早起きのほうでした。
 ただし、アオバトのさえずりはこの1回のみ。50m離れたところに置いた他の録音機には、より遠くで鳴くアオバトの声が同じ時刻に入っていましたので同じ声と判断しました。
 アオバトのさえずりは、私の録音記録を見ると5~6月に限られていて、それ以外に録音したことはありませんでした。ただ、文献記録では11月下旬の記録もあり、秋のさえずりは多くはないのものの散見します。
 日光では、冬にアオバトを見ることはなく移動してしまうものと思います。なわばりを守る意味もあまりないように思えますので、このさえずりの意味は何なのか。興味はつきません。

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観察記録」カテゴリの記事

コメント

松田様
いつも興味深い話題をありがとうございます。
アオバトの声は、埼玉県内の平野部で、2012年9月14日に録音したことがあります。
ところで、今年9月15日にサンコウチョウの写真を撮影された方がおり、私もその場所のすぐ近くで15日と18日にサンコウチョウのさえずりの鳴きまねをしたガビチョウの声を録音しました。しかし、本物の声はしていなかったと思います。サンコウチョウも秋の渡りの際にさえずることがあるのでしょうか?それともガビチョウはサンコウチョウの姿を見るか、地鳴きを聞くかすれば、さえずりの声を思い出し真似することができるのでしょうか。
                                 コムクドリ

コムクドリ様
 いつもご覧いただきありがとうございます。
 実はこの秋、六義園を通過して行ったサンコウチョウは、さえずったそうです。残念ながら私は聞けませんでしたが、常連の皆さんが確認してくれました。
 それにしても、サンコウチョウの真似をするガビチョウ、悩ましい存在ですね。
 

松田様

早速のお返事ありがとうございます。
おかげさまで、サンコウチョウも秋に鳴くことがわかりました。
ガビチョウのサンコウチョウの鳴きまねは、私にとってサンコウチョウが来たという指 標としておきます。
                                           コムクドリ

奥日光は紅葉のピークも終わり、雪の降る季節となりました。

昨日11/6の朝に、奥日光の地獄川(湯川)下流沿いでミソサザイのさえずりを聞きました。今秋のさえずりの初認でした。この周辺では、毎年11月初旬からさえずりはじめますが、昨年は11/5で毎年ほとんどズレがありません。

アオバトのさえずりですが、私も日光以外でも2度聞いたことがあります。2015年10月17日、群馬の武尊山登山口(標高1100m)と18年10月21日、福島の会津朝日岳登山口(標高700m)で、いずれも朝の6時ごろでした。武尊山では同時にゴジュウカラもさえずっていました。

10年以上前に、毎年11月ごろに家の周りからミソサザイのさえずりが聞こえてくるのを不思議に思っていました。
その後、ミソサザイの雄どうしが至近距離で鳴き合っている行動や、カワガラスでは、さえずっていた個体が別の個体を追尾するのを何度か観察しました。繁殖行動が秋に始まっているのではないかと考えるようになりました。
注意して聞いていると、かなり多くの種類の鳥たちが秋から初冬にかけてさえずったり、ドラミングをしていることに気がつきました。

これは繁殖に関係するホルモンに変化があるはずと思い、そのような報告がないかと調べたところ、酒井ほか 2005(http://www2.dent.nihon-u.ac.jp/bulletin/kiyou33/33-6.pdf)を見つけました。ズバリのタイトルです。
この論文を読みますとと、やはりそうかと納得すると同時に、なんで日長が短くなる秋に・・・、という新たな疑問が沸いて来るのですが、それは今後の研究に期待したいと思います。

鳥の内分泌と行動・生態の研究者がタッグを組んで、「秋のさえずり行動」をフィールドで実証していただけると面白いのですが.。

A部様
 日光の大渋滞は、コロナ禍にかかわらずすごかったですね。しばらくは、足が遠のきます。そろそろ、タイヤも履き替えないとと冬支度をしなくてはなりませんね。

 さて、秋のさえずりについての論文、ありがとうございます。地球が温暖なときに鳥類には繁殖期と越冬期があって氷河期によって繁殖期が分断されて「秋」ができて秋もさえずるというは説得力があります。
 氷河期によって「渡り」も発生したわけで、渡り鳥のさえずりはもっと複雑な事情がありそうで、興味深いです。
 ちなみに筆者の佐藤恵さんは、大学の後輩です。ですから、奥様の先輩になるのかな。カラスの解剖でお世話になりました。

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