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2020年10月

2020年10月25日 (日)

サンショウクイとリュウキュウサンショウクイは群れるか-六義園

 本日は、雲一つない快晴のもと六義園でバードウォッチングを楽しみました。カケス、キセキレイ、キビタキを常連さんたちが見つけてくれました。また、六義園では珍しいカイツブリとコサギもいて、鳥を探すまでもありませんでした。
 昼近くになって混んできたので帰ろうかと正門近くに行くと、K籐さんが「サンショウクイがいる」と教えてくれました。確かに頭の上のクスノキのなかを数羽の鳥が飛び交っています。K藤さんは私より年は上ですが、耳のK藤と言われるほど、鳴き声で鳥を見つけてくれます。今回も私には聞こえないサンショウクイを鳴き声で見事に見つけてくれました。その数、少なくとも7羽。多ければ10羽を超える群れです。
 私が最初に見たものは、模様のコントラストがはっきりしているのでサンショウクイに間違いありません。ところが、写真を撮っていたH本さんが「リュウキュウサンショウクイがいるのでは?」とのこと。サンショウクイは、クスノキの葉の茂った高いところでいるので、双眼鏡にとらえてじっくりと確認することがなかなかできません。H本さんのとらえた写真を見せてもらうと、胸に灰色の部分のあるリュウキュウサンショウクイらしいものも写っています。確実な識別ポイントの額の白い部分は下から見上げているのですから、なかなか見えません。その後、双眼鏡にとらえたものは胸の模様のあるものが多く、リュウキュウサンショウクイらしく見えました。
 私のつたない写真ですが、まずはサンショウクイと思われる写真。
Ashy-minivet2010252

 こちらは、リュウキュウサンショウクイに見える写真。

Ashy-minivet2010251
 実は、ダメ元で録音も試みました。正門近くの人通りの多いところなので、無理を承知です。ただ、サンショウクイとリュウキュウサンショウクイの鳴き声は、私に聞こえないほど高い音域の4,000~6,000Hzにあります。ですので、人声とかぶることはありません。しかし、こういうときに限って、今では珍しいピヨピヨサンダルを履いた子どもが録音機のそばに行くというアクシデントもあっての録音でした。
 タスカムDR-05で録音。ボリュームの増幅、3,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションを強めにかけています。


 かろうじて録音できた音を聞くと、一本調子のリュウキュウサンショウクイの鳴き声に聞こえました。サンショウクイならば尻上がりに聞こえるはずです。
 サンショウクイとリュウキュウサンショウクイが、ひとつの群れを作るという話は聞いたことがありません。渡り途中のイレギュラーなことなのか、それともたまたま六義園でいっしょになったのか、疑問はつきません。
 注:サンショウクイとリュウキュウサンショウクイは日本鳥学会のリストでは亜種、海外の図鑑によっては別種として扱っているものもあります。

2020年10月24日 (土)

サルの鳴き声-日光

 タイマー録音で面白いのは、人のいないために思わぬ生き物の鳴き声が録音されていることです。
 今回の日光では、ニホンザル(以下サル)の鳴き声が録音されていました。
 YAMAHA W24で録音。ボリュームのアップ、1,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 サルの鳴き声は何度か録音していますが、これだけ近くで録音できたことはありません。自然の中では警戒心が強いので近寄せてくれないことと、加えてあまり鳴かないことで録音対象としては難易度が高いのです。
 森のなかでじゃれ合うサルたちの姿を思い浮かべながら、お聞きいただければと思います。

2020年10月23日 (金)

キビタキがまだいた-日光

 雑木林に置いた3台の録音機のなかでも、タスカムDR-05は成績がよくいろいろな小鳥の声が入っていました。50m離れて置くと、こんなにも違うかと思うほどです。
 入っていたのは、キビタキの地鳴きと思われる鳴き声です。タスカムDR-05で録音、2,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 「ヒッ、ヒッ」と連続する声を1分7秒間にわたって鳴いています。この間、なぜかイカルが同調して鳴き、この地鳴きいっしょに鳴くのをやめていました。
 最初は、季節柄ジョウビタキの地鳴きではないかと思いました。しかし、音域はジョウビタキは5,000~6,000Hzですが、この鳴き声は 3,500~4,000Hzと低く、キビタキの音域に一致しました。声紋パターンは、ジョウビタキは山型の波形、この鳴き声はボートのような波形で、キビタキのパターンでした。いずれも、ジョウビタキの「カッ、カッ」、キビタキの「グリグリ」という特徴のある節を入れない時の識別ポイントです。
 まだこの季節にキビタキが山のなかにいるのかという疑問があります。六義園あたりでは、はやければ9月にさかんに渡って行ってしまうのですから、男体山が冠雪しているこのシーズン、夏鳥のキビタキがいる不思議です。
 過去の経験からですと、中軽井沢の別荘地で11月3日にキビタキ♂を見たことがあります。この雑木林より標高500mは高いでしょう。かなり寒かった思い出があります。また、六義園でもっとも遅い記録は12月5日(1987年)があります。他の夏鳥に比べてキビタキの渡りの中には、遅いタイプのものがいるのは知られています。理由をうまく説明できると良いのですが、なっとくできる説には巡り合っていません。

 

2020年10月22日 (木)

秋の音、シカのラッティングコール-日光

 毎日、TVで日光の紅葉が伝えられています。新型コロナの蔓延で、例年ほどの人出はありませんが、それでもふだんの日光に比べれば道路は激混みです。とくにいろは坂方面は、地元の方の情報を聞く限り避けた方がよろしいようです。
 そのため、だいや川公園、霧降高原のキスゲ平、そしていつものお気に入りの雑木林で、野鳥たちとの出会いを楽しみました。
 雑木林で、タイマー録音をしかけて秋の音をねらいました。タイマー設定は午前4時30分から7時30分まで。録音機は3台、50mほど離して置きました。それにしても、雨の心配がまったくない天気予報のなか、野外に録音機を置くのは久しぶりです。
 まず、秋の音らしい音。ニホンジカのラッティングコールです。かなり増幅しています。タスカムDR-05で録音、1,500Hz以下のノイズのカット、ノイズリダクションをかけています。

 3回鳴いています。シカ撃ちハンターのF田さんの話では、勢いのある雄は4回鳴くとか。以前4回鳴きを録音したことがありますが、この雄は3回鳴きでした。また、3時間の録音時間の間、4時47分、6時3分、7時24分の3回鳴いただけでした。こうした突然鳴き始める声を録音できるのもタイマー録音ならではの醍醐味です。
 前にもブログに描きましたが、シカのラッティングコールは、古来より秋の風物詩として詩歌の題材として取り上げられます。はじめて、この声を聞いたときは雄叫びですから、なんと大きな声なんだろうと思いました。こんな声のどこから秋の寂しさやわびしさを感じるのか、何かの間違いではないかと思いました。しかし、山ひとつ超えて遠くから響いてくると、同じ声でもまったく違った雰囲気になることに気がつきました。かすかに聞こえると、山間の秋らしい音となり胸に染みこむように伝わってきます。

2020年10月16日 (金)

11年ぶりのノビタキ-六義園

 思いの他、良い天気になった六義園を一回りしました。
 3日間滞在中のカケスの鳴き声が秋らしい森の音となります。
 キビタキの雌とサメビタキがよく見られ、ここ数日前にいたエゾビタキとコサメビタキを加えれば、いっせいに夏鳥が渡って行く感じです。
 それならばと思い中之島をチェックしに行くと、案の定ノビタキがいました。

Siberian-stonechat2010161
 さっそく常連さんたちと、ノビタキを楽しみました。バードウォッチングはじめて数年のM上さんご夫妻は、はじめての出会いとのこと。それもそのはずで、私の過去の記録を見てみると、2009年9月18日以来でした。なんと11年ぶりの記録なりとます。また、本日が10月16日ですから、およそ1ヶ月遅い渡りとなります。
 過去に六義園でノビタキが見られたのは、この中之島のみ。そのため、秋になるとかならず中之島のとまりそうなところをチェックするのですが、まず会えることはありません。
 しつこくチェックしたかいがあったものです。

2020年10月 9日 (金)

防水機能のあるモバイルバッテリー-BMPB10000WPBK

 わけあって手元からモバイルバッテリーが無くなってしまいました。
 タスカムのDR-05のタイマー録音に有効なオートオフしないモバイルバッテリーであるサンワサプライのモバイルバッテリー(700-BTL039M)がデスコンになり、私より使う頻度の高そうな知人にゆずりました。
 モバイルバッテリーは、録音以外にもスマホの外出用の非常用電源として必要です。最近、日光行きのスペーシアのなかでアマゾンのプライムビデオを見るのが楽しみになっていますが、あっと言う間にスマホの電池が無くなります。そのためにも、モバイルバッテリーをいろいろ探しました。今や10,000mAhは当たり前、それも小型軽量で2,000円台になっていました。
 それを逆行するような大型で高い、ただし防水、防塵、耐衝撃、耐汗仕様をうたった機種を見つけました。バファローのBMPB10000WPBKです。
  小型軽量の機種は、マッチ箱ほどの大きさで180g、2,000円台ですが、こちらは 12.1 × 6.8× 2.7(cm)で272gあります。価格も4,980円(アマゾン価格)します。でも、見てください。このデザインは、かつて流行ったヘビーデューティなアウトドアの機材の数々を彷彿させます。

Mobilebattery1
 DR-05のカタログ値では、ニッケル水素電池・単三2本で、約15.5時間(WAV・44.1kHz16bit・内蔵マイク使用時)持つことになっています。
 eneloopは1,900mAhありますので、これに外付けの10,000mAhのモバイルバッテリーをつけることで、約5本のeneloopを追加したことになり合計7本となります。ということは、eneloop1本あたり7.5時間×合計7本=54時間以上の録音が可能ということなります。メモリは、64GBでもたりなくなります。
 余裕で2日間録音でできることなります。忙しくて、スケジュールの調整が難しいときにDR-05とのコンビで威力を発揮できそうです。オートパワーオフの機能はありませんが、だいたい2泊3日、長くても3泊4日の取材旅行の多い私には有効です。
 とにかく、去年から今年にかけての日光は、雨が多くて仕事ができませんでした。DR-05をプラスチックのケースに入れたりビニールにくるんだりしても、モバイルバッテリーの雨よけまで頭が回りませんでした。もちろんビニールでくるむなど何らかの雨よけをするべきだと思いますが、防水機能のある機種を使用することで少しは安心できることになります。
Mobilebattery2
 DR-05とつないだところです。サンワの700-BTL039Mより小型ですが、厚みがあります。 
 すでに、野鳥のさえずりのシーズンは終わってしまいましたが、これから冬に向けてのあらゆるシーンで試してみたいと思います。

2020年10月 8日 (木)

『朝の小鳥』スタジオ収録-11月は谷津干潟

 昨日は『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。リモートで参加です。11月は日曜日が5回ありますので、5本録りです。
 テーマは、晩秋の谷津干潟です。谷津干潟は、私にとって思い出の場所です。学生だった1970年代、東京湾いっせいカウントに参加して幕張や稲毛の海岸の鳥を数えていました。海岸が次々に埋め立てられ、谷津に行き着きました。埋め立て前と埋め立て直後のカウントの記録は、私と後輩たちだけです。
 当時、各地で行われた自然保護運動のなかでも、谷津干潟の保護運動は地元住民とタッグが組まれた初期の運動です。私自身、駅前でのビラ配りから地元の小学生を集めての自然観察会などを行いました。まだ、ボランティアという言葉のない時代、干潟と野鳥たちを守りたいと思って仲間とただただ身体を動かしていたことになります。
 写真は、田久保晴孝さんからもらった当時の観察会の様子です。

3_20201008103701
 写真は、現在の谷津干潟自然観察センターのあるあたりで、当時はただの草原でした。
 今では、立派なセンターもできラムサール条約の登録湿地にもなって、干潟が埋め立てられる危惧はなくなりました。ただ、残念なのは鳥が減っていることです。当時、干潟が動くように見えたハマシギの数千羽の群れを見ることはなくなりました。一説には、地球温暖化の影響だと言われていますが、こうなると駅前でのビラ配りでどうにかなることではなくなりました。
 いずれにしても、いろいろな思いを込めて制作いたしました。そんな谷津干潟の鳥たちの鳴き声をお楽しみいただけければと思います。
 なお、放送時間が10月から変わっています。5時10分からです。

2020年11月 放送予定
11月 1日 ソリハシシギ
   8日 ダイゼン
   15日 ウミネコ
   22日 ハマシギ
    29日 コガモ

2020年10月 2日 (金)

ミソサザイの地鳴き-日光

 さえずりが続きましたので、地鳴きも紹介いたします。
 ミソサザイの地鳴きです。
 TASCAM DR-05で録音、ボリュームのアップ、3,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 午前5時 18分になきはじめ、1分19秒にわたって鳴き続けていました。
 「チャ、チャ、チャ」というウグイスの笹鳴きと区別に迷う鳴き方の地鳴きです。ウグイスの笹鳴きは、2,000~7,000Hzに音の中心があります。このミソサザイの地鳴きでは5,000~7,000Hzに音の中心がありました。そのため、ミソサザイのほうが音が高く金属的に聞こえます。また、今回気が付いたのですが、ウグイスは音と音のあいだは均一で1音ずつ鳴いています。ミソサザイの場合は2音続けて鳴いていることが多く、これで識別するほうが確実かもしれません。ウグイスの「チャ、チャ、チャ」とミソサザイ「チャチャ、チャチャ」の違いです。
 実は、ミソサザイのこの地鳴きを録音できたのは今回が3回目です。意外と聞いたり、録音する機会が少ないのです。録音できている地鳴きは、細かい連続音の「ジリリリ」と聞こえるもので、警戒の意味があると思います。録音は、繁殖期のことで気が付かないで巣に近づいてしまったためです。
 ウグイスの笹鳴きもさえずりの季節が終わった後にさかんに聞かれるようになります。繁殖期の笹鳴きは希です。ミソサザイのこの地鳴きも繁殖期に聞かれることは少なく、秋から冬にかけての鳴き方と言えるかもしれません

2020年10月 1日 (木)

ヤマドリの母衣打ち-日光

 アオバト、キビタキのさえずりに続いて、録音されていたのはヤマドリの母衣打ちです。
 タイマー録音開始から1時間15分後の午前5時45分に入っていました。
 TASCAM DR-05で録音、ボリュームのアップ、ノイズリダクションをかけています。


  アップしたファイルには30秒ほどの間に3回の母衣打ちが収録されていますが、間隔はもっと開いています。実際は8分の間に10回、母衣打ちをしていました。録音機を置いた場所は山陰のため、まだ薄くらい森のなかで母衣打ちが行われていたことになります。
 この季節にも母衣打ちが行われるのは、はじめて知りました。
 過去の母衣打ちの録音記録を見ると、5,6月が多く、9月5日というの1件ありました。文献記録を調べていませんが、秋から冬は珍しいかもしれません。
 なお、去年の5月、同じ場所で録音した母衣打ちの頻度は、20分間の間に18回音がしていました。時間と回数はおよそ半分となっており、繁殖期に比べると力が入っていないことがわかります。
 母衣打ちは、100Hzと極めて低い音のため、再生環境によっては聞こえないことがあります。あらかじめ、ご了承ください。

 

 

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