秋の音、シカのラッティングコール-日光
毎日、TVで日光の紅葉が伝えられています。新型コロナの蔓延で、例年ほどの人出はありませんが、それでもふだんの日光に比べれば道路は激混みです。とくにいろは坂方面は、地元の方の情報を聞く限り避けた方がよろしいようです。
そのため、だいや川公園、霧降高原のキスゲ平、そしていつものお気に入りの雑木林で、野鳥たちとの出会いを楽しみました。
雑木林で、タイマー録音をしかけて秋の音をねらいました。タイマー設定は午前4時30分から7時30分まで。録音機は3台、50mほど離して置きました。それにしても、雨の心配がまったくない天気予報のなか、野外に録音機を置くのは久しぶりです。
まず、秋の音らしい音。ニホンジカのラッティングコールです。かなり増幅しています。タスカムDR-05で録音、1,500Hz以下のノイズのカット、ノイズリダクションをかけています。
3回鳴いています。シカ撃ちハンターのF田さんの話では、勢いのある雄は4回鳴くとか。以前4回鳴きを録音したことがありますが、この雄は3回鳴きでした。また、3時間の録音時間の間、4時47分、6時3分、7時24分の3回鳴いただけでした。こうした突然鳴き始める声を録音できるのもタイマー録音ならではの醍醐味です。
前にもブログに描きましたが、シカのラッティングコールは、古来より秋の風物詩として詩歌の題材として取り上げられます。はじめて、この声を聞いたときは雄叫びですから、なんと大きな声なんだろうと思いました。こんな声のどこから秋の寂しさやわびしさを感じるのか、何かの間違いではないかと思いました。しかし、山ひとつ超えて遠くから響いてくると、同じ声でもまったく違った雰囲気になることに気がつきました。かすかに聞こえると、山間の秋らしい音となり胸に染みこむように伝わってきます。
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