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2021年1月 7日 (木)

ツグミの鳴き声-染井墓地

 六義園が休園なので、近くの染井墓地へ行きました。
 墓地の良いところは空が広いことと、人が少ないことですかね。少なくとも三密は避けられます。
 染井墓地そのものは樹木は少ないのですが、隣接する岩崎家の墳墓の敷地は六義園より高い樹木が生い茂っています。ただ、高い塀に囲まれ立ち入り禁止です。そのため、鳥たちはこの緑地と墓地を行ったり来たりしています。
 本来サンクチャリーは、公園の一角に人が立ち入ることができないスペースを設け、鳥たちの逃げ場と餌場を提供するというもの。岩崎家の墳墓の敷地は、サンクチャリー効果が絶大で、墓地全体に鳥が多いことになります。
 多かったのは、ツグミです。
 3,40羽は、いたでしょうか。たえず、数羽の群れが行き交っています。
 日本海側では、大雪の報道が伝えられています。このツグミたちの群れは、雪に追われてやって来たのでしょうか。
 ということで、ツグミの鳴き声を録音してみました。40分あります。これまで、これだけ長時間ツグミの声を録音したことはありません。
 ツグミならいつも鳴いているのでは思われるかもしれません。しかし、ツグミが鳴いたからといって録音を始めても、数声で鳴き止み実際に録音できるのは一声がやっとです。活動的なツグミは、すぐに飛び去ってしまうため野鳥録音で難題な鳥の一つです。
 ですから、このような群れが飛び交ってくれるシーンは、かっこうの録音チャンスとなります。
 TASCAM DR-05で録音。ツグミの鳴き声のない部分をカット(間をつめています)、ボリュームのアップ、1,500Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 鳴き合う声は、2声が多いことに気が付きました。ときどき3声もあります。こうして鳴き合うことで、群れの一体感を確認しあっている感じです。
 これが、芝生や田んぼのようなところで1羽になると、なわばりを守るために身体をぶつけ合うほどのケンカをするのですから、その違いは何なんでしょう。
 まだ、季節的に食べ物がたくさんあってなわばりを構える必要がない、群れの年齢構成の関係、樹木の多いところと開けた環境の餌資源の違いなどなど、考えられます。
 いずれにしても、染井墓地できびしい冬を乗り越えて欲しいものです。

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