キジバトのさえずり-染井墓地
キジバトが、さえずっていました。
TASCAM DR-05で録音、500Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。
キジバトのさえずりは、ほぼ一年中記録があるため、初鳴きと言って良いのかわかりませんが、とりあえず今年初めてさえずっていました。
キジバトのさえずりについて、ブログの開設初期にネタにしています。改定しつつ再録します。
キジバトと言えば生前、蒲谷鶴彦先生が「キジバトのさえずりを番組(「朝の小鳥」)で取り上げるのは、いつも躊躇する」とおっしゃっていたことを思い出しました。キジバトの声は、低いので低音のノイズに埋もれてしまうからだと思ったのですが違います。
キジバトのさえずりをカタカナで表記すると「デ、デ、ポーポー」です。これを何度が繰り返して鳴き続けます。しかし、どんなに長く鳴いても最後は「デ、デ、ポーポー」ではなく「デ、デ、ポ」で終わるのです。私が録音した何点かの音源をチェックしてみましたが、最後を「ポーポー」と2声でかつ伸ばして終わるものはありませんでした。
なぜ、これが困るのか。実は音の編集をしているとわかるのですが、何度も「ポーポー」と鳴いているのに突然「ポ」で終わってしまうと、なんだか編集をミスして音をぶった切ってしまったような感じになってしまうのです。といって、「ポーポー」で終わらせたらウソになってしまいます。だから、番組で取り上げるに躊躇するということになります。
蒲谷先生に教えてもらうまで、私はキジバトがそんな鳴き方をしているなんて知りませんでした。また、この話をベテランのバードウォッチャーに話すと皆「へえ」という顔をします。「デ、デ、ポーポー」と鳴けばキジバトと名前がわかり、それ以上、声を聞くことはないからでしょう。
野鳥録音をしていると、気がつく鳥の鳴き声の奥深さです。
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