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2021年2月20日 (土)

『しろかねの森番50年』-ご紹介

 「矢野亮先生は、オールマイティだから」といつも助けられたのは、私が日本鳥類保護連盟の『私たちの自然』の編集をしているときのことです。鳥はもとより植物から昆虫、生態系の仕組みまで解説できて、それもわかりやすいのですから、記事がどうしても埋まらないとき、困ったときの矢野先生だのみでした。目黒の自然教育園という最高のフィールドで調査を行い来園者を案内し報告書をまとめていたのですから、それもそのはずです。
 その50年史をおまとめになり、いただきました。

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 『しろかねの森番50年』です。
 連盟時代、矢野先生には『私たちの自然』の編集委員としてお世話になりました。月1回の会議にはいつも同僚の千羽先生とごいっしょに一番乗りで、早めに来ては投稿原稿に目を通していただきました。とにかくネタの宝庫で、原稿のたりない分を補っていただきました。どうしても鳥ネタが多くなる中、自然全体を扱いたい雑誌としては昆虫から植物まで幅広く生き物を解説していただける矢野先生は、頼りがいのある大先輩でした。また、先生を通じての人脈の広さも、多いに助けられたことを思い出しました。
 今回の『しろかねの森番50年』を拝見して、その理由がわかりました。先生は、自然教育園だけでなく。高尾山から御蔵島まで、多くのフィールドで経験を積み、さらには仲間を作り、教育園で仕事をされていたことを知りました。
 本書は、自分史となっていますが、自然教育園の自然と生き物たちの50年の記録であり、都会の自然を知る上で貴重な記録となっています。
 たとえば、カワセミの写真はあふれているものの30年も続けて観察した方がいたでしょうか。また、個人的にはここ数年、六義園でも増えたキアシドクガはミズキが食草で枯らしてしまう報告、六義園のミズキの実が少ない理由がわかりました。などなど、あげればきりがありません。どうぞご興味のある方、ぜひ自然教育園で入手してください。

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