カワアイサ、録り直し-日光
狩猟鳥で警戒心の強いカワアイサの鳴き声を録るのは、難題です。
伊豆沼などでは、数100羽の群れでいても水面の真ん中に集まっているのが普通です。どこから見ても距離があり、数100mは離れているのですから鳴き声が聞こえてきたことはありません。
日光で録音した鳴き声を1ヶ月前にアップしましたが、遠い音を無理矢理、編集加工しているので本来のカワアイサの鳴き声の魅力が伝わるかどうか不安です。ということで再度、録音に挑戦いたしました。
日光の貯水池ではカワアイサが近いとはいっても、顔を出せば警戒して離れて行きます。近づこうと思えば、カワアイサだけが池から飛び立って池から出ていってしまいます。それだけ警戒心が強いのですから、手持ちでの録音はうまくいきません。そのため、無人録音、あるいはタイマー録音の出番です。録音機を何台も置いて、近くで鳴いてくれる確率を増やすか、何度も試すということで録音を試みました。
前回も今回も録音機は2台、水の流れ込む音のある水路から離れた場所に置いておきました。鳴くのは日の出時刻の前後であろうと予想して、小鳥の録音と同じように日の出前1時間前から開始して3時間録音しました。
TASCAM DR-05で録音。200Hz以下の低音の軽減、ボリュームの増幅、ヒスノイズリダクションをかけています。
前回はおそらく50mは離れていたと思います。今回は、10m程度の距離でさかんにディスプレイをしてくれた感じです。
今回近くで録れたことで気が付いたことがことあります。まず、ムックリのような「ビューン、ビューン」というのが雄の声、「グ、ゲゲゲ」が雌の声であることは今まで観察でわかていました。ところが近くで録れたことで、連続した「グァグァグァ・・・」という鳴き声がずっとしていることがわかりました。音のかぶり方から雌が鳴いているように思いますが、雄の鳴き声かもしれません。これは、観察することでわかりそうなので次回の課題となりました。
« 早春の音-コゲラ | トップページ | シマアオジを守ろうキャンペーン-日本野鳥の会 »
「観察記録」カテゴリの記事
- 蝉時雨の中のキジバトのさえずり-六義園(2023.08.20)
- ガビチョウに間違えられたキビタキ-六義園(2023.06.04)
- ハシブトガラスの幼鳥^六義園(2023.05.28)
- エゾムシクイの地鳴き-日光(2023.05.27)
- カッコウ、ホトトギス、ご到着-日光(2023.05.26)
コメント