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2021年4月25日 (日)

ヒガラの音圧-日光

 何度もネタにしているように、加齢とともに耳が遠くなってきています。4,000Hz以上の音は聞こえないことが多く、かなりの鳥の声が聞こえなくなっているはずです。
 先日、日光の雑木林の道を歩いていると、何かを感じました。身体に軽く当たる風のような感覚がありました。はっきりとはしませんが、音のようにも感じました。そのため、不思議な感覚の元のモミの木に録音機を向けて録音してみました。
 録音は、6分10秒ほど。じっと、その感覚がなくなるのを待って録音停止しました。
 あとで、音源を聞くとヒガラのさえずりでした。声紋を見ると、ヒガラのさえずりの一番低いところが4,000Hzで、私には聞こえるはずのない音以上で鳴いていたことになります。しかし、身体は感じたことになります。
 モミの木は30mほどの高さがあります。そのモミの木から20mは離れているところいたのですから少なくとも30m、遠ければ40mは離れていたと思います。ヒガラは身体はスズメの半分もあるでしょうか。その喉にある鳴管は、ほんの小指の先ほどの大きさもないはずです。その鳴管を震わせるだけで、私が身体で感じるほどの空気の圧力を作りだすことができるものなのでしょうか。それとも、さえずりの低い音の部分だけが聞こえて、不思議な感覚と勘違いしたのでしょうか。
 PCM-D100で録音。ボリュームの増幅、4,000Hz以下のノイズの軽減、さえずりとさえずりの間を詰めています。

 現場では、このさえずりは聞こえませんでした。
 録音された6分10秒のうち、4分ほどでさえずりは終わっています。ですから、不思議な感覚がなくなったことも感じることができたことになります。

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