ウソのさえずり-日光
久しぶりに戦場ヶ原を訪れました。
木道が2019年の台風19号で壊れたため通行禁止になり、行くのをやめていました。開通はしたものの、昨年は新型コロナのおかげで行きそびれていました。記録を見たらなんと3年ぶりでした。
さっそく赤沼から歩き始めると、迎えてくれたのは数羽のウソの群れでした。
さかんに鳴いています。
ウソ声は、「フィ、フィ」とやわらかい短い音で同じ音を繰り返して鳴く声をよく聞きます。そのいつものウソの鳴き声とは違う鳴き方です。けっこう激しい抑揚があり、節にはいくつかのパターンがあって、これを不規則に繰り返しています。
これが、ウソのさえずりではないかと思っています。過去にも早春に聞いたり、録音していますが、ここまで近くで鳴いてくれたことはありません。国道を絶えず自動車が入って行きますが、これだけ近いと編集加工することでかなりクリアな音にすることができました。
PCM-D100で録音。ボリュームの増幅、1,500Hz以下の低音の軽減、ヒスノイズリダクションをかけています。
2羽の雄が鳴き合っています。
この鳴き方を聞くことは、多くはありません。例外的には、7月14日(2009年)に富士山の5合目にある奥庭で聞き録音したことがありますが、ほとんどが早春です。いわば早春限定の鳴き方です。いずれにしても、ウソはあまりさえずらない鳥ということになります。さえずりがなぜ発達していないのか、さえずりとは何かを考えるのによい機会となる鳥です。
久しぶりの戦場ヶ原、行けばなにか発見があります。
« 思い出のキンクロハジロ-日光 | トップページ | ルリビタキのさえずり-日光 »
「観察記録」カテゴリの記事
- ミソサザイのさえずりか?ー六義園(2023.01.21)
- ウグイスの真似をするガビチョウ-日光(2023.01.14)
- オオカワラヒワの地鳴き-日光(2023.01.13)
- シジュウカラの初さえずり-六義園(2023.01.08)
- 大晦日に謎の声-六義園(2022.12.31)
コメント