ヤブサメの長鳴き-日光
ヤブサメのさえずりは、聞こえづらくなったとは言え、魅力的な鳴き声です。
先日の早朝録音では、随所にヤブサメのさえずりが入っていて、こんなにもたくさんいるのかという驚きました。また、単純な節にもかかわらず微妙なバリエーションの違いがあって興味深いです。
また、以前記事にしたように、ふつうは節が3秒ほどの長さのものが渡ってきたばかりは10倍の30秒にわたる”長鳴き”をすることが知られています。
過去の記事のURLです。
http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2016/04/post-74b6.html
http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2018/04/post-4d14.html
一昨日の録音のなかには、30秒もの長鳴きをするものはおりませんでした。もう普通のながさになっていました。ただ、1ヶ所だけ長めの節で鳴いているのを見つけました。
まず、声紋です。モノラルに変換しています。左右は20秒、天地が0~11,000Hzです。
最初の一声は短め、2声目が6秒でほぼ普通の鳴き方です。そして、16秒ある長めの節で鳴いていました。
実際に聞くと次のようになります。TASCAM DR-05で録音、300Hz以下の音域のカット、全体にかるくノイズリダクションをかけています。
高音ですので、再生装置によっては的確に表現できないかもしれません。もちろん、ご自身の耳が遠くなっていると、聞きづらいかもしれません。
声紋で表示した以上に前後の節を入れています。周辺では、良い感じにメジロの地鳴き、シジュウカラのさえずり、ツツドリの鳴き声がバックに聞こえます。
おそらく、この日はヤブサメのさえずりの節を100くらい収録できましたが、長かったのはこれだけです。ヤブサメの長鳴きは渡って来たばかりの限定的なものなのかもしれません。
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