退任いたしました-日本野鳥の会理事
日本鳥類保護連盟と日本野鳥の会の職員を経験した私にとっては、年1回程度しか開かれない理事会、あるいは支部長会議で、「ああすべきだ」「こうすべきだ」と言われるに辟易していました。なかには、平日に事務所に来て大きな声で「野鳥の会は、だからダメなんだ」から始まって自説を説く人もいました。
こうした提案は得てして現場とはかけ離れたものです。多少、当を得ているとは言え、それでは資金はどうするのか、誰がやるのか、具体案のない話なのですから、事務局としては対応のしようがありません。
ですから、柳生博会長(当時)から日本野鳥の会の理事をお願いしたいとの電話があったときはそうした理事のイメージがありましたのでお断りしました。しかし、1時間以上説得されると断る理由がなくなってしまい、引き受けたのは10年前です。条件は、ボランティアで無給であることをお願いいたしました。そして、気が付いたら最年長、最古参の理事になっていました。
ということで、改選のタイミングとなりましたので、昨日の理事会評議員会にて理事の退任が承認されましたのでご報告いたします。
役員、職員の皆さま、全国の連携団体の方々、長い間お世話になりました。ありがとうございました。10年間、職務をまっとうできたのは皆さんのおかげですし、誇りに思っております。あつくお礼申し上げます。
以下、雑感です。
現在の役員の皆さんは、今までなく結束していると感じています。まずはお一人お一人の人柄も大きいと思います。それに加えて、本音で話し会える理事懇談会、懇親会の場から気心の通じた仲間意識を持つことができたからだと思っています。現在の理事会のムードは、辞めるのが惜しいと思うほどです。
そもそも私の性格から言ったら、会長とか理事長、事務局長かと長のつく立場の人にたしていは、本能的に反発して一言いうのが習性です。もし職員だったら、うるさい爺さんになっていると思います。ですから、自分自身が理事という立場になって、なんとも座り心地の悪い10年でした。
このコロナ禍のさなかでの退任は、敵前逃亡のようで申し訳ない気持ちです。コロナに負けず執行役員はじめ職員ががんばっているのですから、どうぞ引き続き皆さんのご支援をお願いいたします。
職員からは、私が心配した「ああしろ、こうしろ」はなかったと言われましたが「昔はああだった、こうだった」は、けっこう言っていたと思います。これからは、たずねられない限り言わないことにしますのでご勘弁を。
なお、今後は参与という肩書きで、日本野鳥の会には協力してほしいとのことですので、引き続きよろしくお願いいたします。
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