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2021年11月

2021年11月29日 (月)

駒込でイソヒヨドリ-備忘録

 今朝、JR山手線駒込駅前を散歩がてら歩いていると、きれいな小鳥のさえずりが聞こえました。一瞬、頭に浮かんだ名前はイソヒヨドリです。
 思わず足を止めて辺りを見回しましたが、1声のみで声が聞こえた方向もわからず、姿を見つけることができませんでした。もちろん、録音はできず。空耳ではないと思います。
 ご存知の通り、イソヒヨドリの都会進出は注目されています。先日のNHKのテレビ番組『ダーウィンが来た!』でも特集されました。番組では、八王子駅周辺の話題でしたが、実は全国的に内陸への進出が報告されています。
 私の住んでいる駒込は、駅前を中心に本郷通りや不忍通り沿いにマンションが建ち並んでいます。イソヒヨドリにとっては、本来の生息地の断崖と同じ環境が広がっていることになります。そのため、いつか駒込でもイソヒヨドリが記録されるのではないかと期待していたところです。
 イソヒヨドリは一年中さえずりますから、これからの季節も聞くことができると思います。いずれにしても、楽しみが増えました。
 備忘録として、記事にしておきます。

2021年11月25日 (木)

『日本野鳥の会のとっておきの野鳥の授業』-ご案内

 山と溪谷社より『日本野鳥の会のとっておきの野鳥の授業』が送られて来ました。
P1110947
 本書の企画を聞いたのは、ついこの間のような気がします。日本野鳥の会の雑誌『野鳥』のなかから特集をよりすぐって1冊の本にしたいという企画です。全部で27編収録されることになりました。大きく分けて、行動と生態、身体の仕組み、野鳥保護の最前線と3つの章になっています。鳥たちの不思議と脅威の力の魅力を知っていただき、その鳥たちを守るためには、なにをやっているのか、何をしたらよいのかという流れです。
 また、「日本野鳥の会の歴史」は新しく書かれたコラムですから、ぜひお読みいただきたい内容です。
 このうち、鳴き声の秘密のなかの「鳥には方言がある」を私が担当いたしました。5年前に書き掲載されたものですが、改めて読むと新しい知見が野鳥録音の仲間から報告されていて、ネタがつきない分野だと思いました。
 私は立場上、『野鳥』誌にはすべて目を通しているつもりでした。それでも、こうして集大成となって読みと、こんな記事あったけと思います。あるいは、そういえば面白い記事だったと記憶がよみがえります。ですから、日本野鳥の会の会員以外の方はもちろんのこと、会員の方がお読みいただいても損のない新鮮な内容になっていると思います。
 秋の夜長を楽しむ本として、まず候補に挙げていただければ幸いです。 
 アマゾンのURLを張っておきます。ただいま、予約受付中です。
https://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%87%8E%E9%B3%A5%E3%81%AE%E4%BC%9A%E3%81%AE%E3%81%A8%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%81%8D%E3%81%AE%E9%87%8E%E9%B3%A5%E3%81%AE%E6%8E%88%E6%A5%AD-%E4%B8%8A%E7%94%B0-%E6%81%B5%E4%BB%8B/dp/4635063097/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E3%80%8E%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%87%8E%E9%B3%A5%E3%81%AE%E4%BC%9A%E3%81%AE%E3%81%A8%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%81%8D%E3%81%AE%E6%8E%88%E6%A5%AD&qid=1637820786&sr=8-1


 

2021年11月15日 (月)

柳沼俊之さんの野鳥カレンダー-ご案内

 隣町のプロカメラマンこと、柳沼俊之さんから「野鳥カレンダー」をいただきました。例年のことながら、ありがとうございます。

Calendar2022
 今年の表紙は、みんな大好きのカワセミです。1月からメジロ、エナガ、スズメ、キビタキ、カワセミ、ハクセキレイ、ノビタキ、アカショウビン、セイタカシギ、ヤマガラ、ヒヨドリ、ルリビタキのラインアップです。いずれも、自然のなかでの躍動感が伝わってくる写真ばかり、季節感のない生活をしていても、カレンダーから季節の変化を知ることができるでしょう。
 来年も一年間、野鳥とともにある生活が送れそうです。
 定価は、1,320円。書店やアマゾンで入手可能です。アマゾンのURLを上げておきます。現在、アマゾンで「野鳥カレンダー」を検索すると、トップにでてきます。
https://www.amazon.co.jp/2022%E9%87%8E%E9%B3%A5%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC-%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC-%E5%86%85%E5%B1%B1%E6%99%9F%E5%8B%95%E7%89%A9%E5%86%99%E7%9C%9F%E4%BA%8B%E5%8B%99%E6%89%80/dp/4845008831/ref=sr_1_5?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E9%87%8E%E9%B3%A5%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC&qid=1636954003&sr=8-5

2021年11月13日 (土)

ドバトは秋冬もさえずるのか-日光

 3ヶ月ぶりの日光でした。
 市内の紅葉は、ピークを終えていました。それでも平日にもかかわらず観光客は多く、ところどころで渋滞しているほどです。しかし、鳥は少なかったです。それほど、あちこち見たわけではありませんが、河原にジョウビタキやツグミが居らず、山ではマヒワやアトリに会えませんでした。
 ということで、家の近くにいるドバトを録りました。W24で録音、ドバトの音域を増幅、全体にボリュームを増幅、300Hz以下の低音の軽減、ノイズリダクションをかけています。

 以前も記事にしましたが、もっとも身近な鳥のわりにドバトの音源はほとんどなく、心を入れ替えて録音するようにしています。

   http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2014/07/post-7245.html
 http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2020/06/post-7a5373.html
 11月と言えば、もうさえずる鳥は特定の種類のみ。また、秋から冬のさえずりの意味については課題となっています。繁殖期と同じ意味と効果があるのか、検証が難しく仲間とよく議論をしています。
 この季節ですから、ドバトにとっても越冬期のはずです。あまり、秋から冬の繁殖を聞いたことがありません。しかし、今回の録音では、6月の録音とほぼ同じように聞こえる鳴き声で鳴いていました。それも、2パターンを交えて鳴いていました。ただ、鳴き続ける時間は短く、頻度も比較して少ないものでした。
 ドバトは一度、家禽化さられた種類ですから、本来の季節とは関係なく繁殖する可能性もあります。また、原産地は暖かい地方ですので、繁殖期が長い可能性もあります。そのため、この鳴き声がさえずりに相当するものなのか、一概には言いがたいものがあります。ただ、繁殖期と同じような鳴き方を秋にも行うことが確認できました。

2021年11月10日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-12月は鳥のトリビア

 本日は、文化放送の『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。
 もう今年最後の月、暮れに放送される内容になります。
 冬は、野鳥たちが静かな季節です。それだけに、秋から冬はネタに苦労します。
 悩んだ末、今回は鳥のトリビアということで、鳥のかわった習性を鳴き声とともに構成してみました。トリビアネタは、数多くどれを選んで良いのか悩みましたが、鳴き声があって面白そうなものを10テーマほど候補に挙げて、鈴木さんと門馬さんに投票で選んでもらいました。ただ、意外と票が割れましたので、今まであまり使っていない音源、種類ということで、4テーマにしぼりました。
 いずれにしても暮れの忙しいなか、面白ネタが一時の清涼剤になれば幸いです。

 2021年12月 放送予定
     7日 キジバト
    14日 コアジサシ
    21日 オオジシギ
    28日 ハシボソガラスとハシブトガラス

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