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2021年11月13日 (土)

ドバトは秋冬もさえずるのか-日光

 3ヶ月ぶりの日光でした。
 市内の紅葉は、ピークを終えていました。それでも平日にもかかわらず観光客は多く、ところどころで渋滞しているほどです。しかし、鳥は少なかったです。それほど、あちこち見たわけではありませんが、河原にジョウビタキやツグミが居らず、山ではマヒワやアトリに会えませんでした。
 ということで、家の近くにいるドバトを録りました。W24で録音、ドバトの音域を増幅、全体にボリュームを増幅、300Hz以下の低音の軽減、ノイズリダクションをかけています。

 以前も記事にしましたが、もっとも身近な鳥のわりにドバトの音源はほとんどなく、心を入れ替えて録音するようにしています。

   http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2014/07/post-7245.html
 http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2020/06/post-7a5373.html
 11月と言えば、もうさえずる鳥は特定の種類のみ。また、秋から冬のさえずりの意味については課題となっています。繁殖期と同じ意味と効果があるのか、検証が難しく仲間とよく議論をしています。
 この季節ですから、ドバトにとっても越冬期のはずです。あまり、秋から冬の繁殖を聞いたことがありません。しかし、今回の録音では、6月の録音とほぼ同じように聞こえる鳴き声で鳴いていました。それも、2パターンを交えて鳴いていました。ただ、鳴き続ける時間は短く、頻度も比較して少ないものでした。
 ドバトは一度、家禽化さられた種類ですから、本来の季節とは関係なく繁殖する可能性もあります。また、原産地は暖かい地方ですので、繁殖期が長い可能性もあります。そのため、この鳴き声がさえずりに相当するものなのか、一概には言いがたいものがあります。ただ、繁殖期と同じような鳴き方を秋にも行うことが確認できました。

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コメント

松田様 

ご無沙汰しております。

ドバトの繁殖の件ですが、10年以上前に自宅のベランダに営巣されて、冬でも繁殖しました。しかし、生まれはしましたが寒さに耐えられず死んでしまいましたが。
その年は夏もいましたので、冬も同じような鳴き声をしていました。その頃はまだ録音をやっていませんでした。
今でもドバトは好きですが、ベランダに営巣されるのは懲り懲りです。

ところで、
芝川第一調節池では、ホオジロの秋のさえずりが聞ける時期です。やっとカモ類が増えてきました。

また連絡させていただきます。

T_Ohi様
冬の繁殖もあるのですね。ただ、成功はしなかったようで、日本の冬ではきびしいのかもしれません。
私も以前、住んでいたマンションのベランダでドバトが巣作りしたことがあります。2個の卵を産んで、1羽が巣立ちました。逆に真夏でしたので、コンクリートのベランダは猛烈に暑いはずなのに巣立つことができました。原産地では、このくらいの暑さは平気なのだろうと思いました。あと、糞を掃除するのがたいへんでした。暑さでこびりついた糞は、大きめのマイナスドライバーでガリガリと削らないと取れませんでした。
 この頃は録音をしていませんでしたので、どんな声で鳴いていたか、まったく記録をとっていません。惜しいことをしたものです。反省です。

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