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2022年2月 5日 (土)

トラツグミのつぶやき-六義園

 昨日のタイマー録音に、遠いトラツグミの鳴き声らしい音が入っていました。
 タイマーのスイッチが入った午前5時過ぎのことです。遠くに、わずか一声が聞こえました。
 そのため、昨夜は一晩録音することにしました。おそらく巡回して鳴くだろうから近くで鳴くこともあるかもしれないと思っての長時間録音。昨日の午後10時30分から今日の午前7時30分までの9時間です。DR-05のバッテリーの持ちから、まだ余裕はありました。
 さて、長い録音ですから、声紋表示させ音のあるところだけを聞いてのチェックです。ときどき、遠くでトラツグミらしい鳴き声が入っていました。それも、1、2声です。
 DR-05で録音。ボリュームの増幅、1,500Hz以下の低音の軽減、ノイズリダクションをかけています。

 時刻は、午前3時頃です。2声目と3声目の間は、5分23秒の間があります。あとの間隔は、ほぼそのままです。
 まず、トラツグミの鳴き声で間違いないと思いますが、いかがでしょう。
 トラツグミが本格的にさえずり始めるのは、3月の記録が多いですね。そのため、この季節の鳴き声の意味が不明です。さえずりの練習、練習歌としてサブソングなのでしょうか。それとも雌、あるいは幼鳥の鳴き声、さらに他の意味があるのでしょうか。
 トラツグミの一声鳴き、あるいはつぶやきが存在することは間違いないと思いますが、その意味と効果は課題です。

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コメント

松田 様
今頃の寒い時期には聞いた事が有りませんが、2000年前後は鳴き交わす程聞こえていました。
思い出すのは、蒲谷さんが来られた時、宿泊した榛名吾妻荘へ招かれ翌朝録音のフィールド
にしていた伊香保森林公園の谷へ降り、まだ暗い中DATでトラツグミを録音され、文化放送で
後日放送されました。翌日は伊香保温泉に宿泊され、迎えに行き森林公園に着いて間もなく、
姿は確認できませんでしたが、100m位先を飛翔する不明種の鳴き声を、一寸の間聞く事が出来
感激の様子で、今思うと絶妙なタイミングでした。昔話で申し訳ありません。

森野洋一郎様
トラツグミの録音は、蒲谷先生はお喜びになったと思います。なかなか近くで録れない鳥ですから、苦労されていたと思います。
 トラツグミは謎が多くて研究している人も少ないと思ったら、プレイバックに反応しない鳥でマーキングができないからだそうです。
 録音をしている立場からいうと、2段鳴きは少なく、ほとんど1段鳴きです。録音仲間が3段鳴きを録音したのを報告してくれましたが、私も録音することができました。3段鳴きをする事実は、まだほとんど知られていません。その意味は、まだまだ謎です。
 不思議な鳴き声の鳥だけに、謎も多いです。
 

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