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2022年5月

2022年5月31日 (火)

オオムシクイが通っていった-六義園

d この間の日曜日(5月29日)、庭園ガイドボランティアのE藤さんが「メボソムシクイが鳴いていたと教えられた」とスマホで録音した音声を聞かせてくれました。
 こうして音声があると話が早いです。5月下旬の今、メボソムシクイよりオオムシクイの可能性のほうが高いため、その気になって聞くとオオムシクイでした。
 さっそく、朝から同じ場所にいるとのことでしたので、オオムシクイポイントに案内してもらいました。E藤さんが、鳴いていると手で合図をしてくれます。さっそく、タスカムのDR-05で録音しました。
 ボリュームの増幅、3,000Hz以下のノイズの軽減と削除、ノイズリダクションをかけています。

 オオムシクイの音の中心は、4.000Hz以上にあります。これがとても聞きづらい、正直聞こえない音域になっていました。私同様の高齢者の常連さんたちは、聞こえる人と聞こえない人がいました。
 私には、遠いハシブトガラスの鳴き合う声やムクドリが鳴きながら飛び交う声はよく聞こえるですから、1人で歩いていたら鳥の声が聞こえるということになります。E藤さんのような若い人と歩くと、自分の耳の状態を思い知らされることになります。
 オオムシクイは、半径数10m範囲のスダジイのなかを鳴きながらゆっくりと巡回している感じです。しばらくすると同じ所で、またさえずってくれました。
 去年は、新型コロナのおかげで六義園が閉園、染井墓地でオオムシクイの地鳴きと姿を確認することができました。ここ10年ほどの傾向では、以前はメボソムシクイの記録が多かったものが、最近はオオムシクイの報告が多くなりました。メボソムシクイが減ったというより、オオムシクイが増えたという印象です。どうもこれは、オオムシクイのさえずりが知られるようになったことが大きく影響しているではと思います。

2022年5月30日 (月)

もっとも都心に近いウグイスの繁殖地かー芝川第一調節池

 今回の芝川第一調節池でウグイスが複数羽いることに気がつきました。私が歩いたのは、全体の5分の1ほど。それでも池側のヨシ原などで2羽、樹木の並ぶ緑地帯でも2羽、少なくとも合計4羽。この割合でいるとすると全体では、10羽を超えるかもしれません。
 過去のここでの録音をチェックしましたが、ウグイスは4月まで。5月下旬や6月に訪れたときの音源には記録されていませんでした。ただ、季節に1回ていど、数時間の滞在ですから、見逃し聞き逃しの可能性もあります。
 まずは、芝川第一調節池のウグイスのさえずりと谷渡りです。タスカムDR-05で録音、ボリュームのアップ、1,500Hz以下の低音の軽減、ノイズリダクションをかけています。

 もう昼近い時刻ですが、よく鳴いてくれました。
 また、長い谷渡りをするウグイスでした。録音できた8分ほどの間に3回の谷渡りを鳴いて、それぞれ1分40秒、2分13秒、24秒でした。普通は30秒ほどですから、1分を超える谷渡りは長く感じました。なお、アップした音源の谷渡りは途中で、カットしています。
 ところで、芝川第一調節池のウグイスは、もっとも東京に近い繁殖地になるのではと思いました。都境まで直線距離で10kmほどです。23区内での繁殖の記録があるのでしょうか。
 江戸時代は市中のお屋敷の藪で、ウグイスが繁殖していたというのが私の持論です。それを思うと不思議ではありませんが、東京周辺でも平地で繁殖するウグイスが今でもいることは、興味深いことだと思いました。
 いずれにしても芝川第一調節池のウグイス、今後の動向に注目したいと思います。

2022年5月29日 (日)

ヨシ原のコーラス-芝川第一調節池

 昨日は、埼玉県川口市にある芝川第一調節池に行ってきました。家からもっとも人との接触が少なくて済む探鳥地です。
 「暑さ」がニュースになっていましたが、芝川第一調節池はとても気持ちの良い天気でした。池の水面を渡る風は涼しく日陰は涼しすぎるくらいでした。ときどき、日向に足を出して温めると足湯のように気持ち良かったです。それでも、青空のもと久しぶりに日に焼けました。
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 いっけん水面とヨシ原の状態は変化がないようですが、野鳥たちの構成は少し変化していました。ホオジロ、オオヨシキリは去年と同じ所で同じようにさえずっていましたが、以前はたくさんいたアオサギとカワウは1羽ていど、白いサギにいたってはゼロでした。カイツブリも少なめで、水面に鳥の姿がほとんどありませんでした。各地で減っているセッカは、増えた感じです。ウグイスは、いなかったと思います。などなど、センサスをしているわけではありませんので、印象からの記述です。
 昨日は、ハシブトガラスとハシボソガラスの群れが大騒ぎをしていました。どうも、ここ1ヶ月で巣立った若鳥たちが群れを作り、鳴き合っているようです。数10羽の群れなのですが、かなり音のボリュームです。いわば、幼稚園で子どもたちが園庭でにぎやかに遊んでいるようなもの。どうも、カラスの入園式に遭遇してしまったようです。
 それでも湿地からはいろいろな鳥の声が聞こえます。
 タスカムDR-05で録音。ボリュームの増幅、1,500Hz以下の低音の削除、ノイズリダクションをかけています。

 この1分ほどの音源でも、カイツブリ、オオヨシキリ、セッカ、ウグイス、ハシブトガラス、ウシガエルは聞こえると思います。この他、カワラヒワ、オナガ、ホオジロ、クイナ、ツバメ、キジ、シジュウカラ、コゲラなどの他、不明の鳴き声が2.3種類が録音には入っていました。
 この季節、例年1度は訪れる芝川第一調節池ですが、1回では録音しきれない野鳥たちがいることがわかりました。

2022年5月21日 (土)

日光のカケスは東京で越冬するのか

 とにかくタスカムのX8で長時間録音すると、チェックがたいへんです。まだ、前回の日光行きのときの話です。
 5月5日、夕方5時に録音機を置いて録音を開始。2022年5月10日の記事「超長時間さえずるヤブサメ-日光」のヤブサメが録音されていたのと同じファイルです。
 昼間の鳥が鳴きやんだ午後7時頃、ホンセイインコの鳴き声が入っていました。
 タスカムX8で録音。ボリュームのアップ、1,500Hz以下の低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 とうとうガビチョウに続いてホンセイインコも日光に入ってきたのかと、最初は思いました。しかし、よく聞くと少し音質が異なります。
 どうもカケスの物真似のようです。この音声の近くで「ジャー」というカケスらしい声はありませんが、カケスがよくいるところで、録音をするとよくカケスの鳴き声が入っています。
 今のところ、日光にはホンセイインコがいたという話は聞いていません。ということは、このカケスは冬の間、ホンセイインコがいるところで越冬していてホンセイインコの鳴き声を聞く機会があり、そこで覚えた可能性が高いことになります。
 現在のホンセイインコの分布域は、首都圏で神奈川県と東京都が中心のはずです。日光と東京、約200km離れています。標高差で700mから数m、山地から平地への移動、漂鳥のカケスとしては、ちょうど良い移動距離と環境なのかもしれません。
 物真似の得意なカケスだけに、覚えた鳴き声から越冬地を推測する楽しみがありました。

2022年5月18日 (水)

タスカム Portacapture X8を使ってみた-その6

 所詮、多くの録音機は室内で楽曲を録音するために設計されています。数10m、ときには100mも離れたところで鳴く、小さな鳥の声をノイズだらけの自然のなかで録音するための機能は望むべくもありません。
 たとえ室内の録音のためとはいえ、新機種が発表されるたびに多くの期待を持って購入し使用してきました。今回のタスカムのX8は、メーカーがフラッグシップ機と謳っているだけに期待も大きなものがあります。
 それだけに気になるところを本文でも取り上げてきましたが、加えてのポイントを下記にしておきます。
 X8の売りは、大型の液晶ディスプレイです。しかし、低温あるいは高温でのディスプレイの表示、タップの反応が可能かどうかの心配です。カタログでは「使用環境が0~40度」になっています。しかし、冬の北海道はもとより、日光あたりでも夕方や早朝はマイナス10度になることは少なくありません。寒いからと言って録音できないとなると、わざわざ寒いなか出かけた意味が無くなってしまいます。少なくとも低温は、カタログ値以上の機能があることを期待します。
 また、宮城県伊豆沼のマガンの録音では、おそらくマイナス20度になっていたと思います。DAT録音機は、あっと言う間にバッテリーが放電して録音は不可能でした。電池まわりの機能も問題ないことも期待します。
 防水性は望むべくもありませんが、防滴性といえるくらいの機能は欲しいものです。雨予報では野外に長時間置くことはしません。しかし、夜明け前からの録音では朝露にしっとりと濡れます。また、寒いところから回収して、車に乗せただけで結露の可能性があります。今までDR-05では、かなり過酷な使い方をしていますが、不具合は生じていません。X8にも、同等の機能があればと思います。
 この他、もろもろでは。
 むき出しのマイクが不安です。マイクガードがあると安心です.
 裏面にある三脚ネジの場所が電池の入っていない状態での重心にあります。実際は電池を入れての使用なのですから、もっと後ろにないとバランスが悪いことになります。
 裏面上部にある5mmほどのゴム(滑り止め?)はとれやすく、すでに2つとも失って、深い穴が2つ開いています。野外でゴミが入らないか気になります。とれない工夫が必要です。
 なお、Bluetoothによるスマホからのリモートコントロールなど、未検証の機能があります。

 

 おわりに
 2022年5月上旬現在、アマゾンではたえず残り数点、ヨドバシカメラではお取り寄せになってしまいました。市場在庫もそろそろ無くなってきたようです。価格そのものは、6万円台で推移していますので、このまま安定して供給されるようになることを祈ります。
 X8を使用して感じるのは、スマホみたいだなという感想です。タッチパネルの操作やアプリがインストールされているのは、スマホそのものです。いわば、小型のコンピュータといっても過言ではありません。
 アナログ的な録音機でデジタル音源を録音していた時代から、録音機も本格的なデジタルになったという印象です。これからの録音機は、ボタン操作が無くなりタッチパネル、あるいはスマホからの操作となりAIも搭載され、野鳥の鳴き声の種名をファイルのタイトルに付けてくれる時代が来るのではないかと、想像させる機種です。
 いずれにしても、未来の録音機を変えた機種として将来に名を残す機種になるかもしれません。
 最後に面倒な質問に答えていただきましたティアック株式会社音響機器事業部国内営業部の山本浩史さんにお礼申し上げます。(おわり)
 
 サンプル音源
 以下にX8で録音した音源をアップいたします。
 いずれも30秒ほどを切り出してのサンプル音源です。ただ、このブログではアップできるのはmp3のみです。そのためwavからmp3に変換しています。なお、フェードイン、フェードアウト、変換以外の編集加工はしていません。
 ノイズと目的の音とのバランスなどおおまかな音を感じが伝わればと思います。

 マミチャジナイ 2022年4月10日 六義園[48kHz/16bitで録音]

 オナガ 2022年4月20日 六義園[48kHz/16bitで録音]

 シジュウカラ さえずり 2022年4月26日 六義園[48kHz/16bitで録音]

 シジュウカラ さえずり 2022年5月17日 六義園[192kHz/32bitで録音] 


 シジュウカラ 地鳴き 2022年5月17日 六義園[192kHz/32bitで録音]

 シロハラ 2022年4月30日 六義園[48kHz/16bitで録音]

 クロツグミ 2022年5月10日 日光市[48kHz/16bitで録音]

 ヒヨドリ 2022年4月13日 六義園[192kHz/32bitで録音] 

 

2022年5月17日 (火)

タスカム Portacapture X8を使ってみた-その5

実際の録音-マニュアルモード
 つぎにマニュアルモードで録音してみました。
 Mマークをタップしてマニュアルの画面にします。内蔵マイクの2チャンネル。左右にあるキヤノンプラグからの入力のそれぞれ2チャンネル。合計6チャンネルの入力の設定画面となります。
 外部入力は行いませんので、3~6のチェックをはずします。内蔵マイクのみ赤い表示にして、録音してみました。なお、入力ゲインは、野鳥モードと同じ最大の50dbです。
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 音源を聞いて野鳥モードとどこが違うのか、比較が難しいです。同じ、自然音を録っての比較ができませんので、今のところ音の評価は保留です。
 マニュアルモードの録音の大きな違いは、mixファイル(マスターファイル)が形成されることでした。本来のファイルと同じ容量ですので、倍のメモリを消費することになります。
 これもタスカムに問い合わせたところ、「mixファイルは必ず作成されます。次のファームウエアの更新で改善できる見込みです。」とのことで、しばらく辛抱のようです。
 
 実際の録音-高品位録音
 X8は、192kHz/32bitの高品位での録音が可能です。現在、同じグレードの録音が可能なハンディレコーダーは、ZOOM F3だけのはずで、2番目の機種となります。
 192kHzですと、高音が960,000Hzの高さまで録音できます。計算どおりほぼ4倍です。ここまで高い声で鳴く鳥はいないと思いますが、コウモリは録れそうです。この他、実は高い声で鳴く生き物がいて、その研究に寄与しそうです。
 また、32bitFloatのメリットは、メーカーサイトや使用した方のブログを見ますと、オーバーピークした録音のレスキューがアプリでできるらしいです。今まで、録音していて鳥が近くに来て鳴き音が割れてしまった経験は、数えるほどしかありません。そうした音をフラットにできるということのようです。実際、鳥での検証は難しそうですが、拍手や楽器での急な大きな音を修復することはできています。
 ただ、データ量が増えますので、長時間録音には向いていないと思いました。
高品位の音源の検証は、再生装置によって難しいと思います。立派なアンプと大きなスピーカーのセット、あるいは高級なヘッドホンとか。それ以前に耳も良くないと違いを評価できなでしょう。私の今まで経験では、高品位の録音は鳥の声がクリア、高い倍音までフォローできた場合、深みのある鳴き声になる。あとは、環境の広がりが良い感じに聞こえるということでしょうか。ただ、ブラインドテストをやられたら、その区別はできないかもしれません。
 現在、高品位録音は今のアプリや知識では、あまりメリットを感じません。しかし、将来的に野鳥の声の解明や分析の発展によって大きな発見があるかもしれません。それと、データ量とバッテリーの消耗のデメリットを天秤にかけての判断ということだと思っています。
 あと気になることをひとつ。36bit録音で録音したファイルをAuditionCCのspectrum表示すると、高音に一筋ノイズが出ます。
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 95.5kHzまで表示させると、25.5kHz、51.0kHz、76.0kHzに横一筋ノイズが見えます。幅は細く、拡大気味にしないとわかりにくいパターンです。高音ほどパターンは薄くなっています。実際のノイズを拾っている可能性があるので場所を変えて録音しましたが、どこでもこのパターンが出ました。実際は聞こえる音ではありませんが、気になります。
 タスカムにたずねたところ「現在対策中となっております。」とのことで、いずれは解消されることでしょう。(つづく)

2022年5月16日 (月)

タスカム Portacapture X8を使ってみた-その4

録音の実際-野鳥モード
 録音アプリに行くとLAUNCHER画面になります。と言っても言葉の定義が不明確で戸惑います。要するに操作のための画面は音楽アプリ、それぞれのモードをLAUNCHERと呼んでいるようです。合わせてアプリランチャーシステムと言うそうですが、戸惑います。
 とにかく、半円形に6つのモードが並んでいます。使うのは”M”とあるマニュアル録音か、籠ジャマーのマイクマークのFieldでしょう。
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 まずは、「野鳥」のあるFieldで録音してみます。
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 Fieldには、野鳥のほか市街、自然、乗り物があります。野鳥に設定するとGAINがHIGH、低域カット、入力が50.0dbと、もっとも大きな音で録音できるようになっています。低音カットは、低音で鳴くフクロウなどの鳥が目的の場合は、offにします。
 左下にある入力設定をタップすると、録音設定の状況を確認できます。ゲインが50db、入力がHigh、低音カットがoffなどをチェックできます。
 実際に長時間録音をしてみました。
 今までの録音機と大きな違いは、ファイルの大きさが最大4Gになることです。48kHz/16bitで録音ならば6時間分のファイルとなります。今までは2Gの壁があり3時間までとされていたものが、倍となります。そんな大きなファイルを扱ったことがなかったので果たしてアプリで読み込め、編集できるがどうか心配になりました。しかし、私が使用しているAdobe Auditionでは問題なく読み込め編集できました。もちろん、読み込みや声紋表示は時間がかかります。
 ちなみに、私のハード環境は、CPUがIntel Core i7-6700K(CPU 4.00GHz)、メモリが16Gです。
 録音と当時に拡張子がbinが付いたファイル、1kGが形成されていました。この件について、タスカムに問い合わせたところ、「binファイルにてX8内のファイルの管理をしております。音源の情報には関係ありませんので、PCに移してX8に戻さないのであれば不要です。特にマルチで録音し複数のファイルが同時に作成される場合、binファイルのデータにて、1つのまとまり(プロジェクト)として表示したりしています。」とのことで、PCに移すときに削除するか、移した後フォーマットすることで、削除すればよろしいでしょう。
 Adobe Auditionには、マーク機能があります。音源の任意の位置にマークを付けて、その内容をメモし残すことができます。長時間の音源の中から、あとで目的の鳥の声を探すのに便利な機能です。また、X8には録音中、あるいは再生中にマークを付けることができます。さらに、ピークや時間を設定してマークを付けられます。
 ところが、X8で録音した音源をマーク機能で見ると、山のようにマークが形成されていました。音源そのものにはマークは付いていないのですが、マークの表示のパネルにずらっと並んでいます。
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 これについてタスカムの問い合わせたところ「ファイル作成と同時に先頭アドレスにマークを 99 作成する仕様となっております。手動または自動でマークが入ると先頭アドレスからその位置にマークが順番に上書きされます。」とのことで、現状の仕様でした。マークを消すのはそれほどの手間ではありませんが、一手間かかるめんどくささがあります。(つづく)

 

2022年5月15日 (日)

タスカム Portacapture X8を使ってみた-その3

 録音設定 
 スイッチは、スライドさせるもので右サイドにあります。幅3mmで刻みも浅く、急いでいると素手でもすべります。設計者は、冬の寒いときに手袋をはめての操作をまったく想定していないでしょう。

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 また、手持ち録音のときは、いちばん上のホールドにしておくことが多いのですが、ホールドを解除するのに硬いため力を入れすぎて下のOFFまで移動されてしまうことがあります。また、onにして起動するまで待つのはイラつきます。ホールドボタンを別にするか、スライドスイッチのスムーズさを改良してほしいところです。
 最初のスイッチを入れると、日時設定を要求されますので、適宜入力します。
 ホームボタン(■)を押すと、ホーム画面になります。画面左上にある縞模様のアイコンをタッチすると、設定メニューが出てきます。
 まずは、録音設定です。
 ファイル形式は、wavとmp3を選べます。野鳥録音の場合、高音が省略されるなど音の欠損のないwavを選びます。
 サンプリング周波数の設定です。長時間録音ならば汎用のきく48kHz/16bit、短時間で手持ち録音ならば最高品位の192kHz/32bit Fioat。この他の設定もありますが、汎用が最高品位か、この2者からの選択ではないでしょうか。
 録音待機=on、自動録音=off、その他は適宜です。

 一般設定
 「入出力設定」では、ファントム電源、マイク設定などは外付けマイクを利用しない限り設定は必要ないでしょう。スピーカーも野外では音を流すのは野鳥録音の数少ないマナー違反となるので、offにしておきます。録音後のチェックは、イヤフォンで行うようにします。その他は適宜です。
 「カメラ設定」は、カメラと使わなければ、そのままです。
 「その他の設定」は、マニュアルをお読みいただき必要なものを適宜設定してください。
 「システム」では、フォームウエアのバージョンの確認、日付の設定、SDカードの初期化などを行います。多くの機能がソフトウエアに依存していますので、フォームウエアは最新のバージョンにするようにします。2022年5月現在のバージョンは、1.10です。
 「電源/画面設定」では、電源自動オフはon、電池選択は電池駆動、電池タイプはNi-MH、省電力モードはon、省電力モードは適宜、バックライトの時間は適宜、明るさは標準(長時間録音の場合、暗いに設定)、インディケータは適宜、また全消灯、コントラストは適宜です。(つづく)

2022年5月14日 (土)

タスカム Portacapture X8を使ってみた-その2

 前置きが長くなりました。X8は、設定を済ませておけばスイッチを入れて録音ボタンを押せば、録音が始まります。最低限の設定をしておけば、約9秒(32GのSDカード装着時)で起動します。ホオジロのさえずりならば、逃すのは一声くらいということになります。
 ちなみに、設定などは液晶のタッチパネルで行いますが、パワー、録音、停止、スピーカー・ヘッドホンのボリューム調整などの録音機として基本的な動作部分は、物理的なボタンで行います。これは、誤作動を回避できて確実に動作をさせることができて、ありがたいです。
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 X8では、事前の準備はmicroSDカード(以下SDカード)と電池、ジャマーです。SDカードは、メーカー推奨のリストがアップされていますので、そのなかから選びます。他の機種で、ノンブランドなどの対象外のSDカードを使用して不具合が生じた例があります。SDカードは、X8本体に入れて初期化しておきます。
 SDカードでの録音時間の目安は、48hKz/16bitの場合、1.5倍で計算できます。16Gならば24時間です。
 なお、SDカードスロットのゴム製の蓋が開けづらく閉めづらい構造になっています。小さなSDカードを持っての操作は、落としそうで怖いです。なんとか改善して欲しいところです。
 細かいことですが、今までの録音機の多くはSDカードを裏返しにスロットに挿入します。これは、戸惑います。X8は、表向きなので好感が持てます。
 電池は単3が4本付いていますが、eneloopなどを用意しておきます。電池室の蓋は、開けにくく力がいります。はじめは、壊しはしないか心配するほどで力を入れなくては開きませんでした。この堅さで、誰でも開けられるでしょうか。また、電池の+-がわかりにくい表示です。加えて電池の先10分の1くらいをカバーの奥に差し込まなくてはなりませんので、入れにくく出しにくい構造になっています。急いで電池交換をすると電池を落とします。

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 電池の持ち時間については、以前取り上げた記事「バッテリー、持続時間の実験-Portacapture X8[追記あり]」を参考にしてください。

http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2022/04/post-3d4b6c.html

 やはり電池の消耗は激しく、こうして設定をしているだけで目盛り1つは減少します。
 ジャマーは、タスカムの布製のWS-11はかろうじてマイクをカバーできますがフィットしません。現在、開発中とのことです。現状、ソニーのPCM-D100の布製ジャマーが、ぎりぎり装着できます。 

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 添付されているマイクを本体に差し込みます。外側にマイクを向けるA-B、内側に向けるX-Yの選択ができます。私の場合、近くで録音することを考えてX-Yのポジションにしました。このマイクの設置は、けっこう力というかコツがいります。野外で換えるのは落としそうです。一度決めたら固定し、換えないほうが良いでしょう。

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 写真は、ソニーの録音機とマイクの口径の比較です。下からPCM-D1=17mm、PCM-100=16mm、X8=16mm、数値は実測です。内部のカプセルの大きさはわかりませんが、見た目の大きさはほとんど変わりありませんでした。(つづく)

2022年5月13日 (金)

タスカム Portacapture X8を使ってみた-その1

 野鳥録音に必要な録音機の機能は、それほど多くありません。良い音で確実に録音できれば良いのです。そのため、操作性の簡便さ、バッテリーの持続時間、丈夫なボディ、できればタイマー機能があればありがたいと言ったところです。
 しかし、メーカーとしてはフラッグシップ機として上位機ほど機能が盛られた機種を開発し発売することになります。今回、発売されたタスカムのPortacapture X8(以下、X8)もそのような位置付けの機種です。
 トッピングは味付け卵1個で良いのに、全部乗せが出てきて年寄りには胃に重いという感じと言ったら良いでしょうか。
 少なくとも、外部入力用の4端子は不要です。野外で野鳥が鳴いているを聞きながらミキシングする余裕が、果たしてどれだけあるか疑問です。この端子がなくなれば、サイズは3分の2くらいの大きさになることでしょうし、価格も安くなると思えば、もったいない機能です。
 ただ、野鳥録音に必要のない機能があったとしても、フラッグシップ機と謳っている以上、マイク性能に期待します。また、32bit Fioat録音によるピークオーバーした音のレスキューが可能というのも興味あります。
 それ以前に大きな液晶ディスプレイによるタッチパネル方式の操作は、今までの録音機にはない設計であり、はたして使えるのか。重ねて興味のあるところです。
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 加えて録音モードのFieldのなかに「野鳥」があることが、なんだかうれしいX8ということになります。
 なんのかんの言っても新しいおもちゃを手に入れた子ども同様、新しい機種を手にすればわくわく感はたまりません。ということで、ここまで使用した経験からの設定など使用方法を解説します。
 なお、録音の方法から設定などは、あくまでも私の録音の仕方からのセッテングです。これにこだわらず、自由に設定していただければと思います。参考になれば幸いということでのまずは紹介です。
 なお、X8のファーストインプレを記事にしています。

 http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2022/04/post-a3f849.html

 私の野鳥録音の方法は、とにかく野鳥の鳴き声を収録することです。マイクを向けたら鳴きやんでしまった、録音機のスイッチを入れたら静かになったということは良くあります。ですから、鳴いていたらとにかく録音します。
 しばらくして鳴き声がある程度録れて一段落したら、まわりのノイズの状況やマイクの方向などを考え、場所を変えたりします。ですから、録音しながら設定を変えたり、調整することはほとんどしません。
 動くことで野鳥を警戒させ鳴きやんだら元も子もなくなってしまいますから、動きは最小限、息を殺して録音します。
 また、自然のなかに長い時間、たとえば1晩置いて夜の鳥から早朝のコーラスまで録音する長時間録音を行います。編集時間の節約のためにタイマー機能があると楽なのですが、ない場合は夕方に設置して翌日の午前中に回収します。この場合も途中で、設定を変えることはできません。
 ですので、各種の設定は事前に行い固定しています。そのため、音の調整は録音したあとにコンピュータでアプリを使って行うことになります。録音ボリューム、左右のバランスの調整をはじめノイズの除去などの加工を行います。
 私たちが聞いている音と録音機が録音してくれる音が違うのは、機会があるごとに述べています。人は聞きたい音を聞き脳が増幅しているのですが、録音機は正直にノイズもしっかりと録ってくれます。ですから、編集では脳が調整してくれた現場で聞いた音を再現することになります。人に聞かせる音にするためのコツといえるでしょう。
 私にとっては、録音機に編集加工に耐えうる音源を確実に収録することができる機能があれば良いことになります。はたして、X8はそれに耐えうるのか。短い期間ですが、検証を試みました。(つづく)

2022年5月11日 (水)

エゾムシクイの「チッ」-六義園

 六義園の早めに行ったのですが、すでに常連さんたちは一回りして渡り鳥を見つけていました。キビタキが鳴いている、ムシクイがいたと教えてくれました。
 ムシクイが気になりましたので、言われたところに行ってみるとエゾムシクイが鳴いていました。
 タスカム DR-05で録音、4,000Hz以下のノイズの削除と軽減。ノイズリダクションをかけています。

 高い声ですので、ノイズの除去がやりやすいのですが、雰囲気が損なわれます。ハシブトガラスの鳴き声を残すことでかろうじて六義園らしい音にすることができました。
 いっしょに聞いていたK藤さんが「さえずりの最初に『チッ』と言いますね」と教えてくれました。私には、高い音なので「ヒーツーキー」がかすかに聞こえるていどで、「チッ」が聞こえません。しかし、耳の良いK藤さんには聞こえての報告です。
 音を編集して見ると、たしかに「ヒーツーキー」の前に「チッ」があります。今日の鳥特有のものか確かめるために過去に録音した音源をチェックしてみました。すると、ほとんどで「チッ」が入っていました。「チッ」がないものでも途中から「チッ」が入りました。
 「チッ」というたった一音ですが、今までエゾムシクイは「ヒーツーキー」と鳴くと図鑑に書いていたものを、これからは「チッ、ヒーツーキー」と鳴くと書き直さなくてはならないことになりました。
 K藤さん、発見ありがとうございました。

2022年5月10日 (火)

超長時間さえずるヤブサメ-日光

 今回、バッテリーボックスのスイッチを入れ忘れるという失敗はしたものの、夜1晩の録音はできました。
 トラツグミが鳴き、ケモノが徘徊する音が録れていました。そして、ヤブサメのさえずり。それも長い時間、さえずっているようすが録音できました。なんと、鳴き続けること4時間42分にもなりました。そのため、2つのファイルにまたがって録音されていました。
 今まで、長いさえずりの記録はオオルリの2時間越えですが、それをはるかに上まわる超長時間です。
 鳴きはじめたのは、録音を開始した午後5時から3時間56分後、8時頃となります。この日の日没が6時33分ですから、8時は暗くなった時刻です。
 そして、鳴きやんだのが翌日の12時42分頃となります。この間、6分鳴いては2秒休み、3分鳴いては1秒休みと途切れることがあるものの鳴続けていました。
 ただ、最初は近かったもののだんだん遠くなり、かすかになっています。とにかく、遠くで鳴いているために薄くなった声紋をたどっていくと、この長時間となりました。深夜の静かな環境ならではの録音です。
 タスカムのX8で録音。ヤブサメの鳴いている音域のボリュームの増幅、4,000Hz以下のノイズの削除、ノイズリダクションをかけています。

 mp3に変換していますが、鳴き声が損なわれないビットレートです。また、ボリュームは、ぎりぎりまで上げています。高音のため高齢者には聞きづらい音域であり、再生装置によっても聞こえないことがあるかもしれません。あらかじめ、ご了承くだい。
 鳴き方は、渡って来たばかりの頃の長鳴きです。平坦な節で、尻上がりをしていません。ただ、一節のなかでだんだん強くなる変化はありますし、普通のさえずりパターンと似ています。また音は、7,600~8,800Hzに広がっていて音の中心は8,000Hzですので、ヤブサメに間違いないと思います。
 

2022年5月 8日 (日)

X8の録音準備と失敗-日光

 今回の日光では、タスカム X8での録音を試したいと思いました。
 まず、そのための準備です。
 連休前半は、毎日夜に雨が降るという日光でした。録音機を雨に晒さないためには、天気予報の読みがもっとも大切ですが、それでもはずれて降るときがあります。それだけ、山の天気は変わりやすいもの。読みがはずれたときのために、ケースを用意しました。
 100円ショップで、X8とバッテリーボックスが入る厚みのあるプラスチックのケースを探しました。マイクが、はみ出る長さでしたのでホットカッターでX8の厚さ部分をカットしマイクを外に出します。さらに、蓋はそのままだと厚さがたりませんでしたが、裏返しにかぶせるとちょうど良い具合になりました。とりあえず、蓋の開閉は幅の広いテープで補いました。隙間をエアーキャップで埋めて、固定しました。なお、PCM-D100専用の布製ジャマーがタスカムのオリジナルより一回り大きいため、X8にぎりぎり使用できますので装着しています。
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 これだけ準備をして、いつものお気に入りの雑木林に夕方、置きにいきました。遠くで、アカハラ、キビタキやセンダイムシクイが鳴いています。良い感じの夕方です。
 そして翌日、回収に行くとファイルが2つしか形成されていません。10時間分、本体のバッテリーのみの録音時間です。なんと大失敗、バッテリーボックスのスイッチを入れ忘れていたのです。そのため、録音機を置いた午後5時から10時間、翌日の午前3時までしか録音されておらず、朝のコーラスには間に合わなかったことになります。
 実は、比較のためにタスカム DR-05を並べて置いていました。それには4時前後からオオルリ、クロツグミ、ヤブサメ、コサメビタキ、センダイムシクイ、キビタキ、アカハラ、シジュウカラ、サンショウクイなどが収録されていて、かなりボリュームのあるコーラスとなっていました。
 なんとも残念、ときどきこうした失敗をします。
 ただ、午後5時からのX8の録音で夕方のさえずりが録音できていたのは救いです。キビタキ、センダイムシクイ、アカハラ、そしてクロツグミのさえずりが録音されていました。いちばん、クリアだったクロツグミのさえずりを日光土産として、アップしておきます。
 タスカム X8で録音、ボリュームの増幅、2,000Hz以下のノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

 

2022年5月 7日 (土)

『朝の小鳥』スタジオ収録-6月は高尾山

 4日は、文化放送の『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。収録後、そのまま日光に行きましたので、報告が今日になってしまいました。自然の天候の具合、そして私の休薬期間が合うのは、この連休後半しかありません。混むのを覚悟で出かけました。連休の行楽地の混雑が報道されていましたが、幸いにして日光はちょっと車が多いかなと言った程度、渋滞もなくのんびりできました。
 さて、今回収録した6月の放送分は、高尾山の鳥です。
 蒲谷鶴彦さんは新宿に住んでいたこともあって高尾山は、ホームグランドでした。録音はもとより調査もしていました。最終電車で高尾に行き薬王院で夜を過ごし、夜の鳥から夜明けのコーラスを楽しむというヨルタカ探鳥会、若くなくてはできないバードウォッチングも楽しそうでした。
 ところが、中央道が開通してからは車の音がうるさいので、高尾山での録音は行かなくなったと言っていました。蒲谷さんは、パラボラ集音器を使用しての録音ですから遠くの音も拾います。そのため、道路とは山の反対側で録音してもノイズが入ると言っていました。
 当時の蒲谷さんの録音を聞くと、ノイズがないほんとに静かなところで録音しているのがわかります。高尾山の高速道路の開通によるノイズの発生は致命的であったことがわかります。
 ICレコーダーを少しでも音源に近づけて、とくにかく録音しておく方法の私にとって、高尾山でもここまで録音できるということでの番組構成です。
 現在の高尾山は道路のノイズより、ガビチョウの鳴き声をいかにさけるか。こちらのほうが、時間や手間がかかります。

2022年6月 放送予定
 5日 アオゲラ
12日 ヤマガラ
19日 クロツグミ
26日 サンコウチョウ

2022年5月 2日 (月)

とうとうガビチョウ-六義園

 六義園のボランティアガイドのE藤さんから、六義園にガビチョウがいたと報告が来たのは、4月26日のこと。鳴き声の音声付きのメールでした。
 鳴き声は、間違いなくガビチョウでした。
 六義園では、ガビチョウは過去に何回か記録されています。最初の記録はもう10年以上前になりますが、1日で姿を消していて、居着きませんでした。最近では、2020年5月13日の録音に2声だけ入っていたもので、見た人はいませんでした。早朝に鳴いて、そのまま移動していったようです。こちらも居着きませんでした。
 しかし、昨日の早朝の録音にガビチョウの鳴き声が入っていました。
 タスカムX8で録音、ボリュームの増幅、2,000Hz以下のノイズを削除しています。軽くノイズリダクションをかけています。

 時刻は5時30分頃です。遠いところで鳴いていますが、声が大きいのでボリュームを増幅するとなんとか聞ける音にすることができました。
 E藤さんから最初の報告をもらってから5日後の5月1日の録音ですから、六義園では最長滞在記録となっています。都心の公園の記録は多くありませんし、渡りの季節のことですから六義園に来ても通過していくことを期待していました。このまま、居着いてしまうのはなんとも困ったことになります。
 ガビチョウの原産地は中国や台湾です。関東地方を地方を中心に分布を拡大しています。そのため、特定外来生物に指定されています。
 日本庭園には、似合わない鳴き声です。

2022年5月 1日 (日)

サンショウクイ1声-六義園

 今日は、まるで季節がもどったような寒い1日でした。
 これでは、夏鳥の渡りもとまってしまうのではないかと心配です。六義園を一回りしても、まだシロハラがさえずっていて夏鳥の姿がありませんでした。
 今朝の録音でも、シジュウカラとハシブトガラスがにぎやかなくらいで、夏鳥の声はなさそう。そう思いながらチェックをすると、見慣れない声紋パターンがありました。聞くとサンショウクイでした。一音節ごとにくぎりがはっきりしているため、最近増えたリュウキュウサンショウクイではなく亜種サンショウクイでよろしいでしょう。
 タスカムX8で録音、ボリュームの増幅、4,000Hz以下のノイズの削除、ノイズリダクションをかけています。

 遠いところで鳴いているため、増幅して加工していますので、聞きづらいことをご了承ください。
 時刻は、7時3分頃です。
 5,000Hzを中心に連続した音で、22秒にわたり鳴いています。小さな音がだんだん大きくなってとぎれています。飛びながら鳴いていることがわかります。同じようなパターンがないか、今日の録音をチェックしましたが、この一声のみでした。
 一晩中、飛び続け朝に六義園にたどりつき通過して行ったのでしょうか。今日、六義園では夏鳥はゼロ。その後、サンショウクイの鳴き声も聞こえなかったところを見ると、この一声を残して、旅を続けて行ったようです。

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