タスカム Portacapture X8を使ってみた-その4
録音の実際-野鳥モード
録音アプリに行くとLAUNCHER画面になります。と言っても言葉の定義が不明確で戸惑います。要するに操作のための画面は音楽アプリ、それぞれのモードをLAUNCHERと呼んでいるようです。合わせてアプリランチャーシステムと言うそうですが、戸惑います。
とにかく、半円形に6つのモードが並んでいます。使うのは”M”とあるマニュアル録音か、籠ジャマーのマイクマークのFieldでしょう。
まずは、「野鳥」のあるFieldで録音してみます。
Fieldには、野鳥のほか市街、自然、乗り物があります。野鳥に設定するとGAINがHIGH、低域カット、入力が50.0dbと、もっとも大きな音で録音できるようになっています。低音カットは、低音で鳴くフクロウなどの鳥が目的の場合は、offにします。
左下にある入力設定をタップすると、録音設定の状況を確認できます。ゲインが50db、入力がHigh、低音カットがoffなどをチェックできます。
実際に長時間録音をしてみました。
今までの録音機と大きな違いは、ファイルの大きさが最大4Gになることです。48kHz/16bitで録音ならば6時間分のファイルとなります。今までは2Gの壁があり3時間までとされていたものが、倍となります。そんな大きなファイルを扱ったことがなかったので果たしてアプリで読み込め、編集できるがどうか心配になりました。しかし、私が使用しているAdobe Auditionでは問題なく読み込め編集できました。もちろん、読み込みや声紋表示は時間がかかります。
ちなみに、私のハード環境は、CPUがIntel Core i7-6700K(CPU 4.00GHz)、メモリが16Gです。
録音と当時に拡張子がbinが付いたファイル、1kGが形成されていました。この件について、タスカムに問い合わせたところ、「binファイルにてX8内のファイルの管理をしております。音源の情報には関係ありませんので、PCに移してX8に戻さないのであれば不要です。特にマルチで録音し複数のファイルが同時に作成される場合、binファイルのデータにて、1つのまとまり(プロジェクト)として表示したりしています。」とのことで、PCに移すときに削除するか、移した後フォーマットすることで、削除すればよろしいでしょう。
Adobe Auditionには、マーク機能があります。音源の任意の位置にマークを付けて、その内容をメモし残すことができます。長時間の音源の中から、あとで目的の鳥の声を探すのに便利な機能です。また、X8には録音中、あるいは再生中にマークを付けることができます。さらに、ピークや時間を設定してマークを付けられます。
ところが、X8で録音した音源をマーク機能で見ると、山のようにマークが形成されていました。音源そのものにはマークは付いていないのですが、マークの表示のパネルにずらっと並んでいます。
これについてタスカムの問い合わせたところ「ファイル作成と同時に先頭アドレスにマークを 99 作成する仕様となっております。手動または自動でマークが入ると先頭アドレスからその位置にマークが順番に上書きされます。」とのことで、現状の仕様でした。マークを消すのはそれほどの手間ではありませんが、一手間かかるめんどくささがあります。(つづく)
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