超長時間さえずるヤブサメ-日光
今回、バッテリーボックスのスイッチを入れ忘れるという失敗はしたものの、夜1晩の録音はできました。
トラツグミが鳴き、ケモノが徘徊する音が録れていました。そして、ヤブサメのさえずり。それも長い時間、さえずっているようすが録音できました。なんと、鳴き続けること4時間42分にもなりました。そのため、2つのファイルにまたがって録音されていました。
今まで、長いさえずりの記録はオオルリの2時間越えですが、それをはるかに上まわる超長時間です。
鳴きはじめたのは、録音を開始した午後5時から3時間56分後、8時頃となります。この日の日没が6時33分ですから、8時は暗くなった時刻です。
そして、鳴きやんだのが翌日の12時42分頃となります。この間、6分鳴いては2秒休み、3分鳴いては1秒休みと途切れることがあるものの鳴続けていました。
ただ、最初は近かったもののだんだん遠くなり、かすかになっています。とにかく、遠くで鳴いているために薄くなった声紋をたどっていくと、この長時間となりました。深夜の静かな環境ならではの録音です。
タスカムのX8で録音。ヤブサメの鳴いている音域のボリュームの増幅、4,000Hz以下のノイズの削除、ノイズリダクションをかけています。
mp3に変換していますが、鳴き声が損なわれないビットレートです。また、ボリュームは、ぎりぎりまで上げています。高音のため高齢者には聞きづらい音域であり、再生装置によっても聞こえないことがあるかもしれません。あらかじめ、ご了承くだい。
鳴き方は、渡って来たばかりの頃の長鳴きです。平坦な節で、尻上がりをしていません。ただ、一節のなかでだんだん強くなる変化はありますし、普通のさえずりパターンと似ています。また音は、7,600~8,800Hzに広がっていて音の中心は8,000Hzですので、ヤブサメに間違いないと思います。
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